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ボトルに魚の骨が刻まれたワイン「フィッシュ・フック」[動物ワイン]

ワインのラベルを見てみると、動物などの生き物が描かれているものが多いことに気づく。「外見より中身」という言葉はあるものの、まず目が行くのは外見だ。自然と自分好みのラベルのワインを手に取ってしまっている人も多いのではないだろうか。

動物ラベルのワインを取り上げてきた本シリーズ、今回は魚の骨が刻まれているスタイリッシュなボトルが目を引く「フィッシュ・フック」を紹介したいと思う。


フィッシュ・フック=釣り針?

ボトルに魚の骨が刻まれているワイン「フィッシュ・フック」は、南アフリカにある同名のワイナリー、フィッシュ・フックが生産している。

フィッシュ・フックという名前、英語に詳しい人なら「fish hook(=釣り針)」というつづりを思い浮かべるだろうが、実は南アフリカのケープタウンにある海沿いの街「fish hoek」から取った名前だ。

活気にあふれたフィッシュ・フックの街をイメージして、「フィッシュ・フック」ワインは生み出されたのだという。

フィッシュ・フックは、南アフリカ・西ケープ州に位置するコースタル地域のスワートランド地区にある。近年、土地の個性を生かした品質の高いワインをつくろうと生産者たちがスワートランド・インディペンデンスを組織し、品質の高いワインがつくられるようになった地域だ。

南アフリカワイン界の一匹狼がつくりあげたワイン

フィッシュ・フックを創設したのは、ケープタウン出身のブルース・ジャック氏。スコットランドの大学で文学を修めた後に、オーストラリアの大学でワインづくりを学んだという変わった学歴の持ち主だ。

そんなジャック氏は、ワインづくりに対する姿勢も独特で「一匹狼」的な存在だという。しかし、ワインづくりに捧げる情熱とその独特な姿勢は、南アフリカワイン界に新しい風を吹き込んでいる。

ジャック氏は、「ワイン醸造における最良の方法はシンプルさを保つこと」だと考えている。そのためフィッシュ・フックは、最上級の畑で栽培されたぶどうだけを使用する、複数のぶどう種を使用せずに単一種100%のワインだけをつくるなど、厳しいルールを守っている。

すべて単一種100%、フィッシュ・フックのラインアップ

フィッシュ・フックでは、白ワインの「シュナン・ブラン」「ソーヴィニヨン・ブラン」、赤ワインの「シラーズ」「ピノタージュ」、ロゼワインの「ピノタージュ・ロゼ」などをつくっている。

どのワインも一昔前の荒々しい南アフリカのワインとは違い、力強さのなかにも上品な味わいを感じられると評判だ。

また1000円前後で手にできるので、コストパフォーマンスが高い点も魅力だろう。

そしてフィッシュ・フックは、自然環境や労働環境にも配慮したワインづくりをしている。化学肥料や殺虫剤を使用しないぶどう栽培、労働環境と労働条件、公正で長期的な取引、環境保全、社会貢献などにおいて適正だと認められ、フェアトレード認証も取得した。

wine 2

魚の骨が刻まれたスタイリッシュなボトルだけでなく、シンプルな味わいと手に取りやすい価格、環境への配慮など、その取り組みもスタイリッシュ。そこがフィッシュ・フックワインの魅力なのではないだろうか。

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ワインバザール編集部

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