2016年08月

自家製ワインを自宅で醸造! IoT酒樽「ALCHEMA」の製品化が決定

家庭でワインや果実酒を醸造できる、スマート家電の開発がスタートする。ハタプロは2016年8月1日、レシピ通りに材料を入れるだけで、ワインなどを自動で醸造するIoT酒樽「ALCHEMA(アルケマ)」を開発すると発表した。米国で先行して発売する予定で、その後、日本向けに、みそなどの発酵食品にも対応する製品を開発するという。

160804_ALCHEMA01

IoTとは、Internet of Thingsの略称で、日本語では「モノのインターネット」と訳される。「モノ」と「モノ」がインターネットに接続され、相互に情報交換をしたり、制御したりする仕組みのことを示している。今回開発されるALCHEMAは、スマートフォンなどと接続することで、ワインや果実酒を1~2週間ほどで醸造できるという。

160804_ALCHEMA02

醸造に必要なのは、レシピを選ぶ、材料を入れる、酵母を入れる、という3つのステップのみとなる。スマートフォンのアプリでレシピを選択し、果物・砂糖・水などの材料を用意する。酵母の種類と量はレシピに示されており、好みの発泡度合いなどをアプリで設定すれば、自動で醸造作業を行ってくれる。

また、複数のセンサーが搭載され、ふたを開けなくても発酵の進行状況などをアプリで確認できる。医療分野で使用されるUV-C LEDライトも装備しており、容器を消毒してから醸造を開始するなど、衛生面でも細かい配慮が施されている。

開発にあたっては、2016年7月27日よりクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で支援金の募集を開始。公開から3日で目標金額8万ドル(約800万円)を達成しているが、引き続き支援金を募集している。

<関連リンク>
魔法のIoT酒樽「ALCHEMA(アルケマ)」がクラウドファンディング公開後3日で約1000万円達成! 好みの味のワインや果実酒を自動で醸造してくれるスマート家電、米国で好発進

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。