2016年11月

いわて蔵ビール、まるでワインのような長期熟成ビール「バーレーワイン」を600本限定で販売

“大麦のワイン”とも呼ばれる、一風変わったビールが今年も発売される。いわて蔵ビールは2016年10月26日、ワインのような長期熟成を特徴とするビール「バーレーワイン」を同年11月に発売すると発表した。2015年12月に醸造し、9カ月以上の熟成期間を経たもので、複雑で濃厚な味わいが楽しめるという。

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通常ビールは、1~2カ月ほどで発酵・熟成を行い、出来たてを味わうのが一般的だ。賞味期限は半年ほどで、アルコール度数は5%前後と、お酒の中ではやや低めの部類に入る。イギリスを発祥とするバーレーワインは、通常の倍以上の麦芽を使って醸造し、半年~1年かけて熟成させる特殊なビールとなる。アルコール度数は7~14%とワインに近く、5年以上の長期熟成にも耐えるという。

いわて蔵ビールが発売する「バーレーワイン」は、通常の4倍以上の麦芽を使って醸造したこだわりの逸品だ。5種類もの麦芽を組み合わせ、ビール酵母とワイン酵母で2段階発酵させることで、より深い味わいを生み出した。アルコール度数は14%と高めだが、濃厚でフルーティな香りは、ビールというよりもむしろ、ウイスキーやブランデーを想起させる。

同社では、毎年1回仕込みを行い、ワインのように長期熟成させて醸造から1年後に発売する。イギリスで開催される「ワールド・ビア・アワード」では、3年連続「アジアベストビア」に選出されるなど、国際的な評価も高い。

価格は3200円で、600本限定での販売となる。同社のサイトから購入が可能だ。

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ワールドビアアワード3年連続受賞・アルコール14%の熟成ビール『バーレーワイン』(大麦のワイン)限定販売開始

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。