2018年03月

女性審査員が選ぶ「“SAKURA”Japan Women’s Wine Awards 2018」の結果発表

日本のワイン業界に関わる女性たちが審査員を務めるワイン審査会「”SAKURA” Japan Women’s Wine Awards 2018」が2018年1月29~31日にかけて実施された。33カ国から4342種類のワインがエントリーし、510人もの女性審査員が審査を行った。その結果、延べ2014種類のワインが各賞を受賞し、同年3月6日に授賞式が行われた。

“SAKURA” Japan Women’s Wine Awards――通称「サクラアワード」は、2014年から続く日本の女性審査員によるワイン審査会だ。ワイン市場の活性化や日本の食卓に合うワインの発掘、さらにはワイン業界における女性活躍の場を広げることを目的に開催されている。

第1回大会の2014年には1922種類のワインがエントリーしたが、年々その数が増え、5回目となる今大会では過去最高の4342種類ものワインがエントリーした。ワインは100点満点で採点され、点数ごとに「ダブルゴールド」「ゴールド」「シルバー」賞が授賞される。また、寿司や天ぷらとの相性が良いワインやラベルデザイン賞など、それぞれの区分に応じた特別賞も用意されている。

特別賞の1つである「女性ワインメーカー賞(The Best Wine produced by Woman Winemaker)」のグランプリに選ばれたのは、アルゼンチン・メンドーサ地方のワイナリー、フィンカ・ラ・セリアの「TAMARI SPECIAL SELECTION MALBEC 2017」だ。アルゼンチンワインを代表するぶどう品種のマルベックのみでつくられたワインで、スティルワイン(赤)部門ではダブルゴールドを受賞している。

最も優れた国産ワインを選ぶ「ベスト国産ワイン賞(The Best Japanese Wines)」では、山形県の高畠ワイナリー「BARRIQUE CHARDONNAY 2016」、山梨県のサントリー登美の丘ワイナリー「JAPAN PREMIUM MUSCAT BAILEY A ROSE 2015」、山梨県のモンデ酒造「MERLOT & BLACK QUEEN」が授賞した。

高畠ワイナリーの「BARRIQUE CHARDONNAY 2016」は、地元・高畠町産のシャルドネを樫樽で熟成した白ワインで、完熟したぶどうの果実とトーストやバニラ、ナッツなどの香りを特徴としている。サントリー登美の丘ワイナリーの「JAPAN PREMIUM MUSCAT BAILEY A ROSE 2015」は、マスカット・ベーリーAを低温で発酵させたロゼワイン。フレッシュな果実味と爽やかな酸味が楽しめる。モンデ酒造の「MERLOT & BLACK QUEEN」は、メルローとブラッククイーンをブレンドした口当たりの良い赤ワインとなっている。

また、今大会から新設された「ベストロゼワイン賞(The Best Wine “ROSE”)」でグランプリを受賞したのは、スペイン・カタルーニャ地方のワイナリー、ライマットの「ANIMA ROSE 2016」だ。ライマットが展開する「ANIMA」は、食事と合わせて楽しむことを重視してブレンドしている。グランプリとなった「ANIMA ROSE 2016」は、ピノ・ノワールとシャルドネをブレンドしている。

<関連リンク>
“SAKURA”Japan Women’s Wine Awards 2018 結果発表!

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。