2022年04月

フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリー初のスパークリングワイン発売

フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリーは2022年3月、「ユーキ・エステート 20周年記念 ブラン・ド・ブラン ソノマ・コースト 2019」を発売した。ワイナリーの創立20周年を記念した1本で、ワイナリー初のスパークリングワインとなる。

フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリーは、2001年にアメリカ・カリフォルニア州に設立されたワイナリー。バランスの取れた上品なワインを醸造するという信念を持ち、有機農業をベースにトレンドに流されないぶどうとワインづくりを続けている。2015年には、バラク・オバマ元大統領の公式晩餐会で「フリーマン 涼風 シャルドネ ロシアンリバーヴァレー」が提供され、一躍脚光を浴びた。

2021年にはワイナリー創立20周年を迎え、その記念として「ユーキ・エステート 20周年記念 ブラン・ド・ブラン ソノマ・コースト 2019」を発売。太平洋から8kmほどの距離にある自社畑ユーキ・エステートで栽培したシャルドネを使用し、瓶内で二次発酵させる伝統的な手法で醸造している。

フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリーのオーナーで、醸造家のアキコ・フリーマン氏



ユーキ・エステートでは主にピノ・ノワールを栽培しているが、2017年に特に冷涼な区画を接ぎ木でシャルドネに変更したという。2018年にそのシャルドネを初めて収穫したところ、泡のないスパークリングワインのようなはつらつとしたワインができたため、このシャルドネを使ったスパークリングワインを仕込み、20周年記念としてリリースすることとなった。

ナパ・バレーの著名なスパークリングワイン生産者シュラムスバーグ・ヴィンヤードの元醸造責任者クレイグ・ローマー氏の協力を得てつくられたワインは、若々しい輝きと透明感のある外観を特徴とする。蜂蜜やレモンの砂糖漬けなどの香りと、クリーミーな口当たりを楽しめるスパークリングワインに仕上がっている。

アメリカでは2021年にリリースされているが、日本ではこのたび20数ケースが上陸。価格は1万500円(税別)となっている。

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。