2023年02月

シャトー・メルシャン 椀子ヴィンヤードが環境省の自然共生サイト認定相当に選定

メルシャンは2023年1月13日、同社が運営するシャトー・メルシャン 椀子ヴィンヤードが、環境省による自然共生サイトの後期実証事業において、自然共生サイトの認定相当に選定されたことを発表した。

環境省は、2021年6月のG7サミットで合意した「G7 2030年 自然協約(G7 2030 Nature Compact)」に基づく「30by30」の目標を達成するため、自然共生サイトを認定する認定実証事業に取り組んでいる。自然共生サイトとは、民間や自治体などが所有する、生物多様性の保全が図られている地域のことで、2023年から国内認定制度の正式運用が開始される。

シャトー・メルシャンの椀子ヴィンヤードは、長野県上田市にある約29haの自社管理畑だ。メルローやシャルドネ、シラー、ソーヴィニヨン・ブランなど、8種類のぶどうを栽培している。

同社では、農研機構の協力の下、2014年から生態系調査を実施。調査を通じて、遊休荒廃地を垣根仕立・草生栽培のぶどう畑にすることで、良質で広大な草原を生み、環境省のレッドデータブックに掲載されている絶滅危惧種を含む、多様な生態系を育むことが明らかになっている。

認定実証事業に参加した中では、椀子ヴィンヤードが事業として農産物を生産する唯一の畑となる。今回の認定について同社は、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させるという「ネイチャー・ポジティブ」につながる事例として認められたと捉えている。

<関連リンク>
「生物多様性のための30by30アライアンス」で「椀子ヴィンヤード」が自然共生サイトの認定相当に選定

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About the author /  tomo

量販店の販売員、製造メーカーの設計部を経て、フリーライターに転身。ゆっくりお酒を飲みながら愛猫と戯れる夜のひと時に幸せを感じている。