2023年05月

余市町のワインでおもてなし、G7環境大臣会合の歓迎会で5本のワイン提供

広島で開催予定の主要7カ国首脳会議(G7サミット)に先立ち、2023年4月15~16日に札幌市でG7気候・エネルギー・環境大臣会合が開催された。関係各国の来賓をもてなす歓迎レセプションでは、北海道余市町のワイナリーや余市町産のぶどうを使ったワインが提供された。余市町のドメーヌ タカヒコ、キャメル ファームワイナリー、平川ワイナリー、10R ワイナリーが手掛けたワインが振る舞われた。

歓迎レセプションは、同月14日夜と15日夜の2回開催。北海道および札幌市など地元が主催した14日のレセプションでは、13種類のワインが振る舞われた。北海道中からワインや日本酒などが選ばれ、そのうちの1つが余市町のドメーヌ タカヒコが産する「ナナツモリ ピノ・ノワール2021」だった。ドメーヌ タカヒコは、つくり手の”思想や哲学、その土地の風土や文化”の表現を目指し、ワインづくりに取り組んでいる。自社畑の「ナナツモリ」で収穫したぶどうでつくられた「ナナツモリ ピノ・ノワール2021」は、古樽で熟成させた赤ワイン。スパイス系の香りやしっかりしたタンニンが味わえる。

また、15日には日本政府主催のレセプションが催され、余市町のワイナリーと町産ぶどうのワイン4本が用意された。まず、ウェルカムドリンクでは、キャメルファームワイナリーの「キャメルブリュット メトド トラディショナル ブラン・ド・ノワール2015」が提供。レセプションでは、平川ワイナリーの「ポンセテール・ド・ヨイチ 2021」「ローブ グランドキュベ 2016」、余市町のぶどうを使ってつくられた10R ワイナリーの「こことあるシリーズ2021 シャルドネ」が料理と共に振る舞われた。

政府主催のレセプションで余市町のワインが提供されたことについて、齊藤啓輔町長は「国際的な舞台で、余市町のワインが花開いたことは喜ばしい。同町のワイナリーやぶどう農家の多くもサステナブルな農業に取り組んでおり、地球規模の課題に挑戦しているワイナリーや農家にぜひ注目してほしい」とコメントしている。

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。