リアスバイシャス

リアスバイシャスワインの特徴とは

   

リアスバイシャスの気候・風土

リアスバイシャスは、スペイン北西部・大西洋沿いのエリア。晴れの日には強い日差しが降り注ぐが、年間降雨量は1600~1800ミリ程度と日本と同等レベル。これだけの雨量のおかげで、内陸部の山岳とミーニョ川沿いの渓谷地域は深い緑に覆われている。

また、海沿いは海岸線が複雑に入り込むリアス式海岸。霧が発生しやすく、夏でも最高気温は30度を超えず、冬も氷点下にはならない。

サブリージョンとしては、海岸沿いのバル・ド・サルネス、ソウトマヨール、リベイラ・ド・ウジャ、内陸地のコンダード・ド・テア、オ・ロサルの計5つがある。

リアスバイシャスのワインの特徴

リアスバイシャスのぶどう生産地の9割程度で、ガリシア州の主品種であるアルバリーニョが生産されている。

アルバリーニョを100%使用してつくられる辛口の白ワインは、香りやミネラルが豊富で、くっきりとした味が味わえる。口当たりの良さもあり、バランスの取れた高級品として知られている。

なお、サブリージョンのコンダード・ド・テアで生産されたものは、酸味が控えめな味わいで仕上がってくる。

リアスバイシャスではアルバリーニョ以外にも、ロウレイラ・ブランカ、トレイシャドゥーラ、カイーニョ・ブランコ、トロンテス、ゴデージョを使用した白ワインが生産されている。

また、全体の5%程度とごく少量だが、カイーニョ・ティント、エスパデイロ、ロウレイラ・ティンタ、ソウソン、メンシア、ブランセリャオを使用した赤ワインも生産されている。

エピソード

リアスバイシャスには大規模なワイン畑はほとんどなく、小さな耕作地が点在している。そのために、ワイン生産地としての発展は遅れたが、農家の協同組合が生まれた1980年代から、リアスバイシャスのワイン生産が革新された。DO認定は1988年と比較的若い。

ぶどうの品質管理を徹底し、マーケティングにも成功。現在では「スペインで最も上質な白ワインの産地」とも呼ばれている。

最新の技術や設備を利用したワインづくりが中心だが、樽を使った発酵・熟成を行っている生産者もいる。

サブリージョンのバル・ド・サルネスは、アルバリーニョの原産地であるとも言われているが、12世紀に修道士によってライン川流域から運ばれてきたとの説もある。

リアスバイシャスの代表的なワイン

・フォルハ・デル・サルネス・ゴリアルド・カイノ
・パラシオ・デ・フェフィニャネス・アルバリーニョ・1583
・フォルハ・デル・サルネス・レイラーニャ
・ド・フェレイロ・アルバリーニョ・セパス・ヴェッラス
・アデガス・グラン・ヴィヌム・グラン・ビヌム

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