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ワイン新興国のオーストラリア、中にはワイン愛好家の間で垂涎の的となっている貴重な高級ワインもある。
オーストラリアの名門ワイナリーを紹介するシリーズ。今回は、オーストラリア最高のシラーズをつくると評されるクリス・リングランドについて、ご紹介していこう。
クリス・リングランドのエピソード
パーカー氏も認めるクリス・リングランドのシラーズ
有名なワイン評論家であるロバート・パーカー氏が「オーストラリアで最高のシラーズをつくるワインメーカー」と評したクリス・リングランド。過去に4度もパーカーポイントで100点満点を獲得している。
最も入手困難なオーストラリアワインの1つ
クリス・リングランドのクリス・リングランド・シラーズは、権威あるオーストラリア最大のワインオークションハウス「ラングトン」でも、ペンフォールズが産する「グランジ」やヘンチキが産する「ヒル・オブ・グレース」と同じ最高格付の「Exceptional」に格付けされている。「Exceptional」に格付けされているワインは、およそ20本だ。
高い評価を得ているうえに、生産量が極めて少ないので、オーストラリア国内でさえも入手が困難と言われている。その価格は1000ドルをはるかに超える。
クリス・リングランドの歴史
クリス・リングランド氏は、ペンフォールズのグランジやヘンチキのヒル・オブ・グレースと並び、「オーストラリアシラーズの最高峰」と称されるシラーズを産するロックフォードで働いていた。
その経験を活かし、1989年に南オーストラリアのバロッサ・ヴァレーに自身の名前を冠したワイナリー「クリス・リングランド」を設立した。
クリス・リングランドのワインづくり
サステナブルな生産
クリス・リングランドでは、環境に配慮したサステナブル農法を取り入れている。オーガニック農法ほど厳格な規定はないが、クリス・リングランドでは、果実が持つ力を引き出すために、化学肥料を使用せず堆肥を使用している。
収穫したぶどうはマロラクティック発酵を行い、フレンチオーク樽で42カ月間熟成される。
非常に少ない生産量
クリス・リングランドのワイン生産量は極めて少ない。年間の総生産量は500ケースほどと言われている。さらに、最高峰のクリス・リングランド・シラーズに至っては、年間80ケースほどしか生産されない。
樹齢100年の古木から収穫するぶどうは、1エーカー当たり1トン。収穫量を大幅に抑えている。
クリス・リングランドのおすすめワイン
クリス・リングランド シラーズ
過去に4度、パーカーポイント100点満点を獲得したワイン。生産量が非常に少ないため、入手困難なカルトワインとなっている。価格は1000ドルを超える。
クリス・リングランド CR・バロッサ・ヴァレー シラーズ
クリス・リングランド・シラーズの片鱗をはるかに安い価格で味わえるワインと評されている。