コラム

【恵比寿のおすすめワインバー】ケタ違いに多彩な120種類以上のグラスワイン、レストランクオリティの料理とマリアージュを楽しめるwine bar M

   

日本最強クラスのワインリスト、グラスワインの種類はなんと120種類以上

恵比寿駅西口を出て、山手線の線路沿いに徒歩2分ほどという好立地にある「wine bar M(ワインバー エム)」。

飲食店の盛衰激しいグルメの街・恵比寿にて2008年2月から営業してきたwine bar Mは、今年で開店10年を迎えた。

壁沿いにテーブル席が並び、落ち着いてスタッフとの会話を楽しめるカウンター席もあり、ご夫婦やカップルはもちろんのこと、グループ客にも一人客にも使い勝手の良いワインバーだ。

wine bar Mの魅力は、グラスワインの種類とその多様性にある。ワインバーは数あれど、グラスワインの種類は多くて数十種類くらいのところが多いだろう。ところがwine bar Mのグラスワインリストには実に120種以上ものワインが並び、しかもそのリストは毎月更新される。

フランスやイタリア、スペイン、アメリカ、オセアニア、日本といった主要な産地のワインはもちろん、南アフリカやギリシャ、ブルガリア、スロバキア、ジョージア、スイスなど、お目にかかる機会の少ない産地のワインまで、世界各国のワインがそろう。圧巻のグラスワインリストだ。

ワインの保管には、窒素を送り込むことで酸化を防ぐワインセーバー「WHYNOT」を採用。抜栓後も、酸素とワインを完全に遮断することで品質を一切劣化させない最新技術で、常にフレッシュなワインを提供する。

ワインリストの中には、ボトルでは到底手の届かない5大シャトーなどのグラン・ヴァンも含まれる。優れたコンディション、かつベストなグラスで憧れの一杯を楽しめるワインバーだ。


テーマに沿ってさまざまなワインをテイスティングできる 「Mの祭」

wine bar Mは毎月、「Mの祭」というイベントを開催。テーマを決めて、そのテーマに合わせたグラスワインフェアを展開している。

4月は「オレンジワイン」を特集し、世界各国のさまざまなオレンジワインを紹介した。5月のMの祭は「カリフォルニア・バイ・ザ・グラス」。優れた銘柄のカリフォルニアワインをお得なテイスティングセットで飲み比べできる。6月は「ダイバーシティ・オブ・オーストラリア」と銘打ち、多様化の進むオーストラリアのワイン界を紹介する内容となる予定だ。



レストランクオリティの一皿とともに、マリアージュの真髄を味わおう

wine bar Mの魅力はワインリストだけではない。「ワインを楽しむ醍醐味はマリアージュにこそある」と明確にコンセプトを打ち出し、ちょっとしたおつまみから前菜、パスタ、メインディッシュ、デザートに至るまで、レストランクオリティのしっかりとしたお食事が楽しめる。

そのため、遅い時間に混み合うイメージの強い“ワインバー”とは異なり、1軒目の利用が多い。最初の混み合うピークはなんと18~19時台。週末は予約でテーブルが満席になることもある。

早めの時間帯はレストランとして、そしてその後はワインバーとして、多くの経営者が夢見る「二毛作」を平然とやってのける実力派だ。

食後のチーズやデザートに合わせるデザートワインやブランデーも非常に充実している。アペリティフから食後酒までの流れをソムリエに組み立ててもらうこともできる。

なめろう風タルタルにはオレンジワイン、ビーフステーキにはナパの赤を

「アジのタルタル仕立て」[写真上・1500円(税込。以下同)]は、なめろうをイメージしてゆずみそドレッシングで和えられたアジに、しそ・みょうが・しょうが・ねぎが添えられた和風の前菜だ。

マリアージュするワインは、ジョージアのアンバー(オレンジ)ワイン。白ぶどうの果皮が浸されることで加わるタンニン成分が、ミョウガやシソ、ゆずといった和風の味わいと絶妙にマッチする。


「ブラックアンガス牛・Tボーンステーキ」[写真上・5900円]は、アメリカ産の最高級黒毛牛の旨味が詰まったTボーン部分を豪快に焼き、ピンクペッパーを散らしてある。
※ 季節限定商品。特別注文制のメニューですので、ご希望の方はwine bar Mにお問い合わせください。

横に添えられた粒マスタード[写真上]は、オーストラリア・タスマニア島で作られたもの。通常のものより、酸味が少なく味わいがしっかりとした逸品だ。

グリルパンで焼き付けられた香ばしさ、噛みしめる赤身肉のおいしさに合わせるのは、カリフォルニア・ナパヴァレーのホワイトホール・レーン・ワイナリーが手掛けたカベルネ・ソーヴィニヨン主体「トレ・レオーニ」。エレガントながら明るさのある陽気なワインで、まさに「アメリカ流の正しい肉の楽しみ方」を体験できる。


なお、各ワインにはグラスの足元にタグがつけられ(写真上)、飲みながらワイン名やヴィンテージ、ぶどう品種を確認できる。飲み比べをする際などにも分かりやすく、素晴らしい心遣いだ。

お客に寄り添う心遣いが店を育て、大きな花を開かせた


店長でソムリエの新垣圭太さん[写真上・中央]は、「男女の垣根なく、ワイン好きが集まる会によく使っていただいています。近年では、ワインが好きな大人のおじさまたちが数名で、グラスワインリストを見ながら楽しそうに飲み比べをするようなシーンも多く見られます」と話す。

また新垣さんは、「30名程度が参加できるwine bar M恒例のテイスティング会も、ほぼ毎回、満席となります。またSNSやWebサイトにニュースをアップすると、すぐにお客様からレスポンスがあります。多くのお客様が気に掛けてくださっていることに、心から感謝しています」と話してくれた。

メニューのマメな更新やワインタグを含め、ゲストに対するきめの細やかな心配りが多くのファンを生み、好循環を生み出しているwine bar M。この聖地を訪れたら、知らなかったワインの新しい魅力に気付けること間違いなしだろう。

<主なメニュー>
・切りたてハモン・イベリコ・セポ 1300円
・自家製ピクルス 600円
・大山鷄自家製ハムのシーザーサラダ 1300円
・白蛤の白ワイン蒸し 1000円
・砂肝コンフィのオーブン焼き 1300円
・田舎風テリーヌ 1200円(ハーフサイズ 700円)
・ブラックアンガス牛 リブアイロール ステーキ 3900円
・仔羊のロースト 2700円
・カンガルーフィレ肉のグリル 3200円

・テイスティングセット 50cc 3杯 2500円
・グラスワイン各種  1000円より
・ボトルワイン各種

<基本情報>
ワインバー名:wine bar M
住所:東京都渋谷区恵比寿西 1-3-5 アルス恵比寿メイクス2F
電話番号: 03-3464-1788
営業時間 :
平日  18:00~26:00(FOOD LO 23:00 DRINK LO 25:30)
土   17:00~26:00(FOOD LO 23:00 DRINK LO 25:30)
日・祝 17:00~24:00(FOOD LO 23:00 DRINK LO 23:00)
定休日 :不定休
公式サイト :https://www.wine-m.jp/

※上記は2018年5月時点の情報です。メニュー・価格などの最新の情報は、変更される場合があります。

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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身