コラム

ブラックタイの「ソムリエ」など、スペインのテンプラニーリョを飲み比べ ~WINE TOKYO 2019のおすすめワイン

グローバルが主催するワインと洋酒の試飲イベント「WINE TOKYO 2019」が、2019年5月9日にTRC東京流通センター(東京都大田区)で開催された。
会場には、90社のワイン・洋酒メーカー、インポーターが参加。スペインやポルトガルワインを直輸入する「SUNSEIKO21」のブースでは、スペインを代表するぶどう品種テンプラニーリョを飲み比べ、熟成度合いによって風味がどのように変化するかを感じることができた。今回は、同社が扱うワインの中から、テンプラニーリョを使ったおすすめワインを紹介する。

ボデガス・サンタ・エウラリア(スペイン)

1950年設立の歴史あるワイナリー。リベラ・デル・ドゥエロにあるワイナリーの中で、初めてワインを樽熟成させたことで知られる。

コンデ・デ・シルエラ・ロブレ

生産地:スペイン リベラ・デル・ドゥエロ
品種:テンプラニーリョ
特徴:このワインでは、原産地とされるリオハではなく、リベラ・デル・ドゥエロのテンプラニーリョを使用する。赤い果実の香りとバルサミコ系のニュアンスを持ち、口当たりは軽めにスッと入るが、ボディはしっかりとした力強さがある。「ロブレ」とはオークのことで、「クリアンサ」の熟成期間に満たない6カ月未満の樽熟成を指すことが多い。
参考価格:1980円

ボデガス・セニョリオ・デ・アラナ(スペイン)

テンプラニーリョの銘醸地リオハにあるワイナリー。サンティアゴ家により、1970年代後半に設立された。テンプラニーリョをはじめとする高品質なぶどうを栽培している。

ソムリエ・クリアンサ

生産地:スペイン リオハ
品種:テンプラニーリョ
特徴:「クリアンサ」は、最低24カ月(白・ロゼは18カ月)以上熟成させた(うち6カ月は樽熟成)ワインのラベルに記載できる表記の一種。熟した果実香の他に、バニラのニュアンスもある。果実味、酸味、タンニンともにしなやかに調和し、バランスがとてもよい。その名の通り、ブラックタイを締めたイラストのラベルがチャーミングだ。
参考価格:2200円

ソムリエ・レゼルバ

生産地:スペイン リオハ
品種:テンプラニーリョ、マスエロ、グラシアーノ
特徴:「レゼルバ」は、最低36カ月間熟成(うち12カ月は樽熟成)させた赤ワインに記載できる表記だ。熟成により、さまざまな香りが凝縮して絡み合い、複雑で奥行きのある香りを生み出している。ボディも力強く、骨格の感じられる、飲み応えのあるエレガントなワイン。
参考価格:2900円

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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身