コラム

酒神の名を持つぶどうの味わいは? 〜 ベルリン・ワインバーで見つけた注目すべきドイツワイン

2019年5月31日から6月2日まで、渋谷MODI(旧マルイシティ渋谷)エントランス横にポップアップ式のワインバーが開設された。バーの名前は「ベルリン・ワインバー」。ベルリンの感度の高い若者たちがセレクトしそうな、スマートで質の高いワインを16種類提供した。
これらのワインは、「サクラ・アワード2019」で受賞したドイツワインを中心に、Wines of Germany日本オフィスが選び抜いたもの。16本の中から、いくつかご紹介しよう。

バッフス ハルプトロッケン

 
作り手:ヒラブラント
生産地:フランケン
ぶどう品種:バッフス
特徴:バッフスとはシルヴァーナーとリースリングの交配品種を、ミュラートゥルガウと交配して生まれたぶどう品種。ローマ神話の酒神バッカスのドイツ語読みだ。栽培にはフランケンが最も適していると言われる。トロピカルな香りが特徴的で、きりっとした味わいのこのワインは、ランチタイムなどに好まれそうだ。サクラ・アワード2019でダブルゴールドを受賞。
参考価格:2,797円

ヨーゼフ・ビファー リースリング ハルプトロッケン

 
作り手:ヨーゼフ・ビファー醸造所
生産地:ファルツ
ぶどう品種:リースリング
特徴: 1879年に醸造所を構えてから、常に良質なワインを生産してきたヨーゼフ・ビファー醸造所のワイン。現在は日本人醸造家の徳岡史子氏も醸造に加わる。南国系の果実の香りが漂う中にフレッシュな酸が感じられ、揚げ物や甘辛いアジア料理に良く合う。2014年ヴィンテージがサクラ・アワード2019でダブルゴールドを受賞している。
参考価格:1,800円

シルヴァーナー カビネット トロッケン アンナ・レーナ

 
作り手:ブレンフレック醸造所
生産地:フランケン
ぶどう品種:シルヴァーナー
特徴:ブレンフレック家、醸造所ともに400年以上の歴史を誇る。フランケン地方特有のボトル「ボックスボイテル」に、同地方名産のシルヴァーナーを使用。ミネラル豊富な土壌で育ったぶどうからつくられるワインは、きりっと引き締まった味わいで、和食にも合わせやすい。「アンナ・レーナ」はオーナー夫妻の長女の名前で、ラベルに描かれているのも彼女の少女時代の横顔だ。
参考価格:3,200円

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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身