コラム

ドン・ペリニヨン・ヴィンテージ 2002 プレニチュード 2,お披露目

世界最高峰のシャンパンとも評されるドン・ペリニヨンを産するモエ・エ・シャンドンが、2019年6月に、ドン・ペリニヨン・ヴィンテージ 2002 プレニチュード 2を世界で同時発売した。日本では、6月18日に広島県の尾道で初披露された。

最高のロケーションでお披露目

2019年1月にモエ・エ・シャンドンの醸造最高責任者となったヴァンサン・シャプロン氏がホストとなり、披露されたドン・ペリニヨン・ヴィンテージ 2002 プレニチュード 2。そのお披露目は、広島県尾道市にある無人島で行われた。

ヴァンサン・シャプロン氏はそこで「ここ尾道には、木があり、海が広がり、踏みしめる大地があり、大自然のすべてがあります。自然の中の生命がシャンパーニュに変容し、自然から生まれるすべてのエネルギーを、今私たちは受けているのです。ワインは、まるで自身の鏡であるかのように、心の内を映し出してくれます。今回お披露目するドン・ペリニヨン・ヴィンテージ 2002 プレニチュード 2と、この豊かな自然の恵みに、どうぞ心ゆくまで向かい合ってください」と述べたという。

その言葉通り、ゲストたちは無人島の波打ち際で自然を感じながら、時間をかけてテイスティングを行った。テイスティング後のディナーでは、ドン・ペリニヨン・ヴィンテージ 2002 プレニチュード 2のほか、ヴィンテージ 1996、2000、1998のプレニチュード2が振る舞われた。ディナーの後には、ドン・ペリニヨン・ロゼ・ヴィンテージ 2006がゲストを楽しませた。

プレニチュード 2とは

プレニチュード(Plenitudes)は「熟成」を意味する。シャンパンの多くは、15カ月間瓶内で熟成させてから出荷される。しかし、ヴィンテージシャンパンであるドン・ペリニヨンは、長期熟成を行う。その長さはほかのヴィンテージシャンパンと比べても群をぬいている。ヴィンテージシャンパンは最低でも3年間の熟成が必要だが、ドン・ペリニヨンは、最低でも8年間熟成させている。

そして、ドン・ペリニヨンは、長期に渡る熟成の間に3回のピークを迎え、徐々に進化していくという。ピークの1回目は熟成8年、2回目は熟成16年、3回目は熟成25年とされ、それぞれ、ヴィンテージ、プレニチュード2(P2 )、プレニチュード3(P3)として世に送り出される。つまり、今回お披露目されたプレニチュード2は16年の熟成を経たドン・ペリニヨンということになる。希望小売価格は54600円(税別)。ちなみに、プレニチュード3になると、数十万円という価格がつく。

そのほか、ドン・ペリニヨン・レゼルヴ・ド・ラベイという熟成期間が20年のドン・ペリニヨンもあり、10万円前後で販売されている。これは、金色のラベルをつけているためドンペリゴールドとも呼ばれている。

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