2019年9月12日、ワインインポーターのオーレジャパンが、東京・銀座のホテルモントレ銀座でワイン試飲会を開催した。小規模から中規模のワイン生産者を訪問し、ワインの品質や味わい、つくり手の姿勢に共鳴したもののみを厳選して輸入するオーレジャパン。このシリーズでは、こだわって選び抜いたワインの中から、オーレジャパンが特におすすめする、素晴らしいつくり手をご紹介する。
パスカル・シャロン
看板も電話もない、祖母のガレージでワインづくりを始めたパスカル・シャロン。今も10畳ほどのガレージで、たった1人で醸造を行うマイクロワイナリーだ。月の満ち欠けによって栽培を行うビオディナミ農法を丁寧に実践し、評価の高いワインをつくっている。
コート・デュ・ローヌ・アルコ・エ・ミザール
生産地:ローヌ
品種:グルナッシュ、シラー
特徴:グルナッシュとシラーを半々に使用したワイン。濃厚な凝縮感のある香り、豊かに広がる果実味、しなやかなタンニンが調和する。子羊のグリルや牛の煮込み料理など、料理のしっかりした味わいを全面で受け止めてくれる。
参考価格:3140円
コート・デュ・ローヌ・グラン・ウルス
生産地:ローヌ
品種:グルナッシュ、ムールヴェードルなど
特徴:このワインに使われるぶどうは、ローヌ地方のテュレットに位置する畑のもの。“グラン・ウルス”とは“北斗七星”を意味する。パスカルのワイン名は、そのほとんどが星に由来するのが特徴だ。果皮に付いている天然の酵母のみを使用し、できたワインもろ過や清澄をしない。徹底して自然の力を利用する醸造と言えよう。深遠で豊かな香り、果実の凝縮感はとても滑らか。パワーがありつつも、エレガントな味わいだ。
参考価格:3640円
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ウルサ・マイヨール
生産地:ローヌ
品種:グルナッシュ
特徴:パスカル渾身の、最上級キュヴェ。“ウルサ・マイヨール”とは、燦然と輝く“北極星”のことだ。樹齢64〜99年という古樹のぶどうを使用し、そのぶどうの複雑味を大切にワインに仕上げている。果実香にドライフルーツのような香りがほのかに加わり、野生的な雰囲気を与えている。しなやかなタンニンが、混じり合うさまざまな味わいをきれいにまとめてくれる印象だ。
参考価格:4340円