コラム

JWC 2017で金賞、南アフリカらしいワイン「アサラ ケープ・フュージョン」 〜注目度急上昇! 南アフリカの素晴らしいワインたち

近年、品質が急上昇し、注目を浴びている南アフリカワイン。その試飲会が、普段は結婚式場であるパラッツォ・ドゥカーレ麻布で、2019年10月9日に開催された。

そこで試飲したワインについてレポートするのが本連載企画。第8弾となる今回も、南アフリカの素晴らしいワイナリーとそのワインをご紹介する。

アサラ

1691年まで歴史をさかのぼれるワイナリー。2000年にドイツの投資家に買われ、その後「アサラ」という名前が付けられた。現在、ステレンボッシュの街の近郊に広大な畑とワイナリーを所有し、その他に5つ星ホテルやウェディング会場もある。アップダウンのある広大な畑を管理するため、ドローンを頻繁に飛ばし、畑の状態をチェック。上空から水分の状態をヒートマップで分析するなど、きめの細やかな管理をしている。

アサラ ケープ・フュージョン

生産地:ステレンボッシュ
品種:ピノタージュ、マルベック、シラー
特徴:南アフリカで使われる3品種の黒ぶどうを同比率でブレンドし、南アフリカらしさを前面に表現した意欲作。料理に合わせやすく、バランスに優れたワイン。ジャパン・ワイン・チャレンジ2017で金賞とリージョナルトロフィーをダブル受賞、ドイツのルフトハンザ航空ビジネスクラスに採用されている。

アサラ メルロー

生産地:ステレンボッシュ
品種:メルロー
特徴:メルローの持つしなやかさと滑らかさ、しっかりした骨格、力強さを併せ持つワイン。ラズベリーやカシスといった黒赤果実の香り、スパイス、ミント、バニラなどのニュアンスが重層的に絡み合い、複雑味と凝縮感が感じられる。タンニンは柔らかく繊細で、余韻もあり、味わい深い1本。

アサラ カベルネ・ソーヴィニヨン

生産地:ステレンボッシュ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
特徴:熟した果実の香り、スパイスやタバコの葉のニュアンス。非常にエレガントで優しさのある味わい。骨格はありながらも重すぎず、バランスを重視してつくられている。肉料理に合わせてゆっくりと楽しみたい。プラッターズワインガイド4つ星を2年連続獲得、ミケランジェロワイン&スピリッツ2016で金賞受賞。

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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身