コラム

日本でも人気が急上昇中! 缶ワインの魅力とおすすめ銘柄11選

昨今、スーパーなどお店のワイン棚でも目にする機会が増えてきた缶ワイン。とはいえ、日本での缶ワインの認知度はまだまだ低い。しかしアメリカをはじめ、イギリスやカナダなどでは人気が急上昇している。

アメリカで人気上昇の缶ワイン、日本でも流行の予感!

ワインの歴史は古いのに、近年まで缶ワインが存在しなかったのは、「酸が強い」というワインの特性によるところが大きい。酸が強いため、缶に入れると化学反応が起こり、缶とワインが劣化してしまう。それを防ぐため缶にコーティングを施す必要があったのだが、その開発にオーストラリアのバロークスが取り組み、10年以上の歳月をかけてようやく完成させた。そして2005年になって、世界初の缶ワイン「バロークス」が誕生したのだ。

その後、2019年頃からアメリカで人気が急上昇し、イギリスやカナダ、オーストラリアでも若者を中心に注目を集めている。

缶ワインの魅力とは?

そんな缶ワインの魅力とは、一体何だろうか。瓶入りのワインとの違いなども紹介する。

手軽に楽しめる

缶ワインの魅力は、何といっても“手軽さ”ではないだろうか。瓶入りのワインと異なり、グラスやオープナーを用意する必要がなく、購入した後すぐに飲める。

缶ワインを扱うコンビニやスーパーも増えてきているため、BBQやキャンプ、ちょっとしたピクニックの際は近所で調達でき、少ない荷物のままワインを楽しめるのもポイントだ。

飲み切りのサイズ感

「たまに、少量だけワインを楽しみたい」という人にとっても、飲み切りサイズの缶ワインはありがたい存在だ。

瓶入りのワインの一般的な容量は750mlほど。1人だと数回に分けなければ飲み切れず、さらに毎日飲まない場合には、飲み切るまでに長期間かかることも。スパークリングワインなどは炭酸がなくなってしまい、残念な思いをする。

一方、缶ワインの容量はだいたい180~350mlなので、一度に多くを飲めない人でも、無理のない量をおいしく飲み切ることができる。

SNS映えするデザイン

また、パッケージデザインの多様さも、缶ワインの魅力の1つだろう。アメリカでは、SNSで情報を気軽に発信する20~30代が缶ワインを厚く支持している。デザイン性に優れている缶ワインは、SNS映えするという理由からも、若者たちから人気を集めているのだ。

環境に優しい

缶ワインは環境に優しいワインでもある。瓶入りワインと比べて、缶入りのワインは重量が軽く、輸送時に排出される二酸化炭素も少なくて済む。さらに缶のリサイクル率は、瓶よりもはるかに高い。このことからも、缶ワインは環境に配慮されたワインと言えるだろう。

缶入り赤ワインのおすすめ3選

ONE WINE(ワン ワイン)/サントリー(日本)

フランスの名門ワイナリー、ジョルジュ・デュブッフ厳選の本格フランスワインを気軽に楽しんでもらおうと、サントリーが発売したワイン。

赤ワインには、ラズベリーやチェリーなどの赤い果実の香り、まろやかな酸味と渋みが特徴の「PINOT NOIR(ピノ・ノワール)」、ブラックチェリーなどを思わせる甘い果実の香りと熟した果実味を感じる「MERLOT(メルロ)」がある。

他に白ワインの「SAUVIGNON BLANC(ソ―ヴィニヨン・ブラン)」「CHARDONNAY(シャルドネ)」があり、全4種を展開。どのワインも単一品種100%でつくっている。

容量:250ml
参考価格:1缶627円(税込)。この他、4缶アソートや24缶ケース販売もあり。

バロークス プレミアム 赤/バロークス(オーストラリア)

世界初の缶ワイン。赤ワインは、シラーズとメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンド。甘みと渋みのバランスが良い点が特徴だ。他に、白ワイン、スパークリングワイン(白、赤、ロゼ、モスカート)など、種類豊富に展開している。

容量:250ml
参考小売価格:500円(税別)

プレミアム缶ワイン 赤/モンデ酒造(日本)

純国産の缶ワイン。山梨にあるモンデ酒造が、山梨県産のぶどうを使って「赤」「白」「ロゼスパークリング」の3種を提供している。

赤ワインは、マスカット・ベーリーAを100%使用してつくり上げた。赤い果実の味わいと香り、柔らかな渋みを持つ。なお、白ワインは甲州種を、ロゼは巨峰を使用している。

容量:300ml
参考小売価格:564円(税込)

缶入り白ワインのおすすめ3選

アイアンストーン オブセッション シンフォニー/アイアンストーン・ヴィンヤーズ(アメリカ)

アメリカ原産の新品種シンフォニーのほか、オレンジ・マスカット、ヴィオニエを使用。シンフォニーは、マスカットとグルナッシュ・グリを交配してつくられた品種にあたる。華やかなマスカットとスパイシーな香りを楽しめる白ワインだ。

容量:375ml
参考小売価格:770円(税込)

アンダーウッド・オレゴン・ピノ・グリ/ユニオン・ワイン・カンパニー(アメリカ)

オレゴン州で2005年に設立されたワイナリー、ユニオン・ワイン・カンパニーが手掛ける、アメリカ市場で最も人気の缶ワイン。白桃や洋ナシの香り、程よい酸味を楽しめる。

容量:250ml
参考小売価格:990円(税込)

プティモンテリアブラン/モンデ酒造(日本)

輸入ワインを使用して、モンデ酒造がつくったワイン。爽やかな、やや辛口の味わい。 このシリーズには他に、赤ワインの「プティモンテリアルージュ」、スパークリングワインの「同スパークリング」「同ロゼスパークリング」がある。

容量:300ml
参考小売価格:340円(税込)

缶入りスパークリングワインのおすすめ3選

SEIJOISHII スパークリングワイン/成城石井(日本)

成城石井オリジナルのスパークリングワイン。白(ブラン)とロゼがある。ブランはシャルドネ100%、ロゼはシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンド。輸入ワインを使用し、モンデ酒造が製造している。

容量:290ml
参考小売価格:439円(税込)

“ボッリチーノ”フリッツァンテ/ドネリ(イタリア)

老舗ワイナリーのドネリは、イタリアのスパークリングワイン、ランブルスコのつくり手として知られる。この缶ワインは、そのドネリが手掛けた微炭酸ワインだ。

赤(ロッソ)と白(ビアンコ)の2種があり、赤はランブルスコを主に使用している。イチゴの豊かな香りを持った、果実味とまろやかなタンニンのバランスが良いワインだ。白は、トレッビアーノとシャルドネを使用。かんきつの香りと爽やかな味わいを楽しめる。

容量:200ml
参考小売価格:321円(税込)

ボッリチーニ/ヘンケル・フレシネ(スペイン)

スパークリングワインの伝統的な製法であるシャルマ製法でつくられた、微発泡の缶スパークリングワイン。「ボッリチーニ スパークリング 白」「同 ロゼ」の2種がある。

ロゼは、イチゴの香りとベリーの味わいを持つ。白は、グレープフルーツや青リンゴの香りを特徴とし、ほのかに甘みのあるすっきりとした味わい。

容量:250ml
参考価格:473円(税込)

缶入りロゼワインのおすすめ2選

dear mom(ディアー・マム)/Dear Mom Wine Co.(アメリカ)

2017年に設立されたDear Mom Wine Co.が生産する缶ワイン「dear mom」には、ロゼワインのほか、赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインもある。

シラーとマルベックを使用したロゼワインは、イチゴやスイカのシャーベットを思わせる、甘酸っぱい辛口の味わいが特徴だ。

容量:187ml
参考小売価格:2856円(4缶入り、税込)

NV モジ ナパ・ヴァレー ロゼ・ワイン/ペレグリン・ランチ(アメリカ)

ロゼワインとしては珍しい、ピノ・ムニエを使用。新鮮な果実味とわずかな甘み、バランスの良い酸味が特徴のワイン。

「モジ(Moji)」という名は、日本の絵文字が好きというつくり手が、友人との毎日のメッセージのやりとりのように親しんでほしいという思いから付けられた。

容量:375ml
参考小売価格:1500円(24缶入り、税別)

ワインというとグラスやオープナーの用意が必要で、ちょっと堅苦しい印象を持っている人が少なくない。そのイメージを覆し、ビールやサワーと同じように、気軽に手軽に楽しめる缶ワイン。海外だけでなく日本の缶ワイン市場も、今後、ますます大きくなっていきそうだ。

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