コラム

トレンドの箱ワインとは? コスパ抜群のボックスワインの魅力とおすすめ10選

今、箱ワインがトレンドとして注目されている。

これまで箱ワインといえば、「がぶ飲み用の安いワイン」というイメージだったが、最近はおうち時間を彩るおいしいワインとして人気を呼んでいる。箱ワインにも赤・白、甘口・辛口などのバリエーションが生まれ、ソムリエが楽しむほど味のクオリティが上がってきているのだ。

“おうちワイン”にぴったりのコストパフォーマンスの良さ、保存のしやすさ、賞味期限の長さといった利点を備えている箱ワイン。この記事では、箱ワインの魅力と、おすすめの箱ワインを紹介する。

箱ワインの魅力

箱ワインは、別名「ボックス(BOX)ワイン」「バッグ・イン・ボックス(BIB)」とも呼ばれる。

バッグ・イン・ボックスとは本来、ワインだけでなく、油や清涼飲料水などの液体に用いられる業務用パッケージのこと。2018年頃から年々、シェアを拡大している容器の1つだ。

なぜ、バッグ・イン・ボックスのワインが人気を集めているのか、その魅力を解説していく。

コスパがいい

箱ワインの最大の魅力は、何といってもコスパの良さだ。どれくらいコスパが良いのか、箱ワインとボトルワインを、容量と価格で比較してみよう。

 箱(ボックス)ワイン:3Lで、2000~4000円
 瓶(ボトル)ワイン:750mlで、1000円~

箱ワインの主流は2000円台だ。そのため、箱ワイン1箱(3L)とボトルワイン4本分(3L)を比較すると、箱ワインはボトルワイン4本分のほぼ半額で購入できる計算になる。

箱ワインが安価な理由は、品質が低いからではない。製造や輸送の過程でコスト削減を行うことで、優れたコストパフォーマンスを実現しているのだ。積み上げ可能な紙製のボックスワインと、割れ物であるボトルワインでは、輸送コストに差が出るのは明らかだろう。

大人数で楽しめる

箱ワインの容量は3Lが主流。750mlボトル4本分の大容量だ。デイリーワインとしてはもちろん、ホームパーティーなど大勢の仲間との飲み会でも活躍する。

さらに、箱ワインはボトルワインのように割れる心配がないので、外に持ち出すのも簡単。屋外でのキャンプやバーベキューといったシーンでも重宝する。

おいしく飲める期間が長い

ボトルワインに比べて、箱ワインは賞味期限が長い。開栓後、白ワインは3週間、赤ワインは1カ月程度、おいしく飲むことができる。ボトルワインは開栓後、たった数日で味が落ちることを考えると、この賞味期限の長さは革命的だ。

賞味期限が長い理由は、「bag in box(箱に入った袋)」の構造にある。

箱ワインは、紙製の外箱の中に特殊加工を施した袋が入っており、その中に液体(ワイン)が入っている。この袋は、開栓後もワインを注いだ量だけ収縮していく仕様になっており、コック栓(注ぎ口)を閉じれば、袋の中を限りなく真空状態に近づけることができる。この構造こそが、ワインが酸化せずにおいしく保てる秘訣なのだ。

環境に優しい

箱ワインのバッグ・イン・ボックスは、環境にも優しい。

廃棄の際に、外箱の紙と中のビニール袋、プラスチック栓に分解できるので、分別してリサイクルできる。また、薄型ダンボールとプラスチックという素材は、従来のガラス製の瓶よりも輸送時や廃棄時のCO₂排出が少ないと言われている。

おすすめの箱ワイン ~赤~

箱ワインで展開しているものの中から、まずは赤ワインのおすすめ銘柄を紹介する。

フランジア 赤 バッグ・イン・ボックス

ワイン販売量世界No.1(※)ブランドのフランジアが提供する、“フレッシュ&フルーティ”なワイン。後味には、ラズベリーやアメリカンチェリーを思わせる果実香が心地よく感じられる。
※IMPACT DATABANK 2021 EDITION(単一ブランドでのワイン販売量世界No.1)

味わい:果実の風味と、軽やかでバランスの取れた豊かな味わい
産地:-
品種:-
参考小売価格:2882円(税込)/3L

タヴェルネッロ ロッソ イタリア 3L

イタリア最大手のワインメーカー、カヴィロが手掛けた定番の赤ワイン。フレッシュな酸味の効いたトマト料理と相性バツグン。

味わい:すっきりした味わいと強い果実の香り
産地:イタリア
品種:サンジョヴェーゼ
参考小売価格(実売価格):2000円/3L

サンタ バイ サンタ カロリーナ カルメネール/プティ・ヴェルド 3L バッグ イン ボックス

ワイナリー・オブ・ザ・イヤーに輝いたこともあるチリの名門サンタ カロリーナが、サントリーと共同開発。日本人の好みに寄り添った、タンニンの味わいが印象的な赤ワイン。

味わい:力強く濃厚な果実の香りに、コーヒーやチョコのニュアンス
産地:チリ
品種:カルメネール、プティ・ヴェルド
参考小売価格(実売価格):3297円(税込)/3L

VIVAZ(ビバズ)赤

スペインの乾燥した土壌と良質な水源から生まれた、どんな料理にも合う赤ワイン。洗練されたコルクをデザインソースにしたパッケージは、パーティーなどでも映えるのが魅力。

味わい:赤い果実の香りに、バランスの取れたくせのない味
産地:スペイン
品種:―
参考小売価格(実売価格):1990円(税込)/3L

エスピリトゥ チリ カベルネ カルメネーレ

チリ生まれの、食事と一緒に楽しめる赤ワイン。一口含むと、スパイスの香りと果実味が広がる。喉越しの余韻も深く堪能できる。

味わい:料理を選ばない、すっきりした味わい
産地:チリ
品種:カルメネール
参考小売価格:4000円前後/3L

おすすめの箱ワイン ~白~

続いて、おすすめの白ワインを紹介する。

サンタ・レジーナ シャルドネ

チリワインの中でも、特に果実味が濃く、キレのある辛口の白ワイン。アルコール度数が13.5%と高く、タンニンの渋みが魅力的。

味わい:ふくよかな果実の風味とすがすがしい酸味
産地:チリ
品種:シャルドネ
参考小売価格:2540円(税別)/3L

フロンテラ ワインフレッシュサーバー シャルドネ

“チリNo.1ワイナリー(※)”と名高い、コンチャ・イ・トロが手掛ける。品種の特徴をシンプルに表現しており、デイリーワインとして日常的に楽しめる。ワインを空気から守る特殊なバッグに入っているので、開けてから1カ月ほどおいしく飲める。
※ INTELVID-Chile 2020

味わい:リンゴ、洋ナシを思わせるアロマに、バターや木の香り。まろやかでバランスの良い、豊かな味わい
産地:チリ
品種:シャルドネ
参考小売価格:3289円(税込)/3L

タヴェルネッロ ビアンコ イタリア 3L

イタリア生まれのテーブルワイン。心地よい酸味が特徴的で、特に魚介類やチーズ料理との相性が抜群。

味わい:かんきつ系のフレッシュな香りに、軽やかですっきりした味わい
産地:イタリア
品種:トレッビアーノ
参考小売価格(実売価格):2065円(税込)/3L

マス・ド・ジャニーニ・ブラン

4世代にわたり、南フランスで家族経営を続ける老舗ワイナリーがつくった、ビオロジック(有機栽培)ワイン。しっかり冷やして飲むと絶品!

味わい:ハーブやかんきつ系のみずみずしい香りに、キリリとした喉越し
産地:フランス
品種:ソーヴィニヨン・ブラン、ヴェルメンティーノ、グルナッシュ・ブラン
参考小売価格:4400円(税込)/3L

ルナーリア・マルヴァジア

2005年からビオ(有機栽培)ワインを製造してきた、イタリアのオルソーニャ・ワイナリーによる自然派デイリーワイン。和食からエスニック料理まで、幅広い料理にマッチする。

味わい:熟れた果実のふくよかな味わいと、上品な酸味
産地:イタリア
品種:マルヴァジア
参考小売価格:4950円(税込)/3L

箱ワインの保存方法

箱ワインを常温保存するときは、涼しくて直射日光の当たらない場所を選ぼう。気温と湿度が高くなる夏場は、冷蔵庫などでの保管がおすすめ。

箱ワインの四角い形状は積み重ねができるので、ストックにも便利だ。また、箱ワインをデイリーワインとして楽しむのであれば、キッチンに専用の置き場所をつくれば、コック栓をひねるだけでワインが出てくるサーバーとしても活用できる。

コストパフォーマンスに優れ、賞味期限の長さやおいしさで注目を集めている箱ワイン。“おうち時間”を楽しむためのデイリーワインとして、賞味する価値は十分だ。

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About the author /  tomoko

広告代理店を経て、フリーライター。得意ジャンルは、グルメ、IT、エンタメ、伝統芸能。