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年末が近づくにつれて、お正月料理の準備に忙しくしている家庭もあるだろう。伊達巻、田作り、昆布巻、かまぼこ、栗きんとん、お煮しめ、数の子など、「おせち料理は日本酒に決まり!」という家庭も多いと思う。
けれど、日本酒が体に合わない方もいるかもしれないし、日本酒以外にもちょっと変化を楽しみたい人もいるだろう。そんなときにお正月料理に合わせられるワインが1~2本あれば、宴席をより楽しく過ごせるようになるはずだ。
そこで今日は、おせち料理にぴったり合うワインの選び方をご紹介しよう。
手巻き寿司、ばらチラシなど:生魚が多い料理
シャンパン
シャンパンはお祝いの席にぴったり。魚介をはじめ、どんな料理にも合わせられる万能選手だ。お正月という特別な日にはぜひ、いつもは手が出ないプレミアム・シャンパンを味わってみよう。
→ ベル・エポック/ペリエ・ジュエ
20世紀初頭のパリの栄華を彷彿とさせるアネモネが配されたラベルのプレスティージュ・キュヴェ。最高のひとときを約束してくれる。
シャブリ
シャンパンと同じく、生魚をおいしく食べるために、魚介と最高のハーモニーを奏でてくれる辛口白ワイン。豊富なミネラル感がおいしさを引き立ててくれる。
→ シャブリ/ガルニエ・エ・フィス
ガルニエ氏の手掛ける自然派シャブリは、優しくピュアで和食にもぴったり。
お雑煮、煮物、伊達巻など:甘めなもの、味の濃いものが多い料理
リースリング
この高貴なぶどうの上質な甘みは、おせち料理の甘さとぶつからず調和してくれる。口に含んだときの高揚感もお正月向きだ。
→ アルザス・リースリング・クラシック/ヒューゲル
アルザスを代表するつくり手のリースリング。レモンの皮、洋梨、スターフルーツのアロマがあふれる。
南方のシャルドネ
果実味を十分に感じさせるカリフォルニアやオーストラリア、南米のシャルドネからつくられたワインは、味が濃いめの煮物や伊達巻の甘さと相性抜群!
→ シャルドネ/フロッグス・リープ
カリフォルニアの中でも非常に人気の高いワイナリー。どちらかというと端正なスタイルで和食に合う。
南仏のロゼ
タヴェル・ロゼなどの南仏の辛口ロゼは、適度なボリューム感とくっきりとした輪郭がバランスよく、鮮やかなたたずまいは昼の宴席にもぴったりだ。
→ タヴェル・ロゼ・ポールヴォワール/M. シャプティエ
ローヌの雄、シャプティエの手掛けるタヴェル・ロゼは、コクがありながらも軽やかな飲み口が特徴だ。
ローストビーフやすき焼きなど:肉中心の料理
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
おせち料理も肉料理も食べる場合は、繊細な風味のブルゴーニュ・ピノ・ノワールを選ぼう。華やかな芳香がお正月の楽しさを、奥深い味わいがお料理のおいしさを引き立ててくれる。ピノ・ノワールはお醤油との相性も悪くない。
→ ジュヴレ・シャンベルタン/ルー・デュモン
仲田晃司氏の手掛けるジュヴレ・シャンベルタン。男性的な力強さで知られるシャンベルタンだが、これは滋味深く優しい1本。