コラム

「ワイン居酒屋」がトレンドに? ワインに注力する居酒屋が急増中!

居酒屋と言えばビールやサワー、日本酒――こんな常識は、もはや過去のものになりつつあるのかもしれない。

サッポロビールの調査によると、居酒屋で毎回ワインを頼む人は11.0%。2~3回に1度程度注文する人を含めると、何と半数が超える人が居酒屋でワインを頼むという。

幾度ものワインブームを経て、ようやくワインが日本の食卓に根付いたと言えそうな数字だ。この傾向を受けて、「ワインバル」よりさらに気軽に利用できる「ワイン居酒屋」が急増しているようだ。

これまでの居酒屋でワインを頼めないでいた理由

これまでワインが好きな人にとって、「居酒屋には飲みたいワインがない」という悩みは日常的なものだった。
その理由としては、1. 居酒屋にはおいしいワインがない、2. 居酒屋のメニューとワインが合わない、3. ワインのことが分かる店員がいない――といった問題があったのだろう。
中でも、ワインとは料理と合わせて初めて真価を発揮する飲み物だ。従来の居酒屋において、ワインに合うおつまみが少ないのは致命的な問題だったと考える。

ワインバルではない「ワイン居酒屋」とは?

少し前から、街中を歩くと「ワインバル」を見掛けることが増えてきた。「ワインバル」とは、スペインの「バル」、イギリスの「パブ」などのスタイルを採り入れて、生ハムやピンチョスなどの手軽なつまみや肉料理などをワインと提供する店舗だ。

一方の「ワイン居酒屋」とは、あくまでも居酒屋としてのスタイルを保ちながら、その居酒屋メニューとワインとの組み合わせを提案していく業態だ。

そのため、おつまみは焼き鳥や唐揚げ、お刺身といった居酒屋王道メニューをベースにしつつ、ワインに合わせやすいようにアレンジした料理も数多い。

従来の居酒屋の雰囲気で使えるため、幅広い客層に受け入れられやすいのが特徴だ。

おすすめのワイン居酒屋

では、気軽に入れるワイン居酒屋にはどんな店舗があるのか。筆者のおすすめをいくつかご紹介しよう。

KICHIRI
掘りコタツや座敷の席で、リラックスした雰囲気でお酒とおつまみを楽しめるKICHIRI。豆腐やまぐろ、かき揚げといった和の料理から、ピザ、ローストビーフまでといった幅広いフードメニューに、スパークリングワインを含む飲み放題や自家製サングリアといった飲み物を合わせるスタイルだ。

串鳥のワイン酒場 TANTO
北海道や東京で店舗を展開している焼き鳥店「串鳥」の「ワイン酒場TANTO」は、「焼鳥屋のイタリアン酒場」という位置付けだ。定番としている焼鳥はもちろんのこと、スペアリブやステーキなどの肉料理、ソーセージやポテトフライ、アヒージョなどの一品料理を用意。ワインは赤白共にグラスで5種類程度から選ぶことができる。

直伝家 ろくめいかん
渋谷駅からのアクセスが良い「ろくめいかん」は、鮮魚と肉料理をバランス良く取りそろえた居酒屋だ。てんぷらやお刺身といった定番の料理に、牛ステーキなどしっかりしたメインディッシュ、また気軽に頼める300円のおつまみメニューなどを用意。ソムリエが厳選した計40種のワインとともに楽しむことができる。

#直伝家 #ろくめいかん #居酒屋 #渋谷

直伝家ろくめいかんさん(@rokumeikan)がシェアした投稿 –

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身