先日ご紹介したワイン愛好家の間で評判の「世界の酒とチーズフェスティバル」。およそ1000種のお酒が並び、300種ほどを無料で試飲できるという夢のようなイベントだ。
そんな世界の酒とチーズフェスティバルにて、最近注目すべきワインについて、各ブースでお話を伺ってきた。
神の雫にも登場! ブルガリアの「テラタングラ・ロゼ」
日本ではあまりお目にかかる機会の少ないブルガリアワインだが、長い長いワインづくりの歴史を持つ国だ。
赤ワインの生産量が多いブルガリアには土着品種も多く、各地方で個性的なワインがつくられている。
会場でおすすめいただいたのは、ブルガリア国内ではメジャーな土着品種「マヴルッド」でつくられたロゼだ。
すっきりしたドライめな口当たり、グレープフルーツのようなフレッシュな酸味が心地よく、和食にも合わせやすいワインだった。
ガラスにパッキンのついた一升瓶のようなキャップのため、飲んだ後もおしゃれな水差しなどに使いやすい点が好評だという。
モルドバ共和国の爽やかな白「ヴィナリア・ディン・ヴァレ」
こちらも日常的にはあまり目にしないモルドバ共和国のワイン。モルドバ共和国には5000年以上前からぶどうが自生しており、ワイン発祥の地のひとつと言われている。
洗練された品質に対してリーズナブルなことから、ヨーロッパでは人気があるという。
この白は、やはり土着品種の「フェテヤスカ・アルバ」を使っている。
ソーヴィニヨン・ブランのように青草や白い花の爽やかな香り、キリッとして飲みやすい味わい、華やかな余韻で料理に合わせやすく、魚料理の生臭さをすっきりさせてくれる。そのため、ちらし寿司や煮魚などに合いそうだ。
イスラエルの大人気ワイナリーのつくる発泡ロゼ「ヤルデン・ブリュット・ロゼ」
イスラエルのワインを国際的なクオリティまで押し上げ、注目度を上げた立役者「ゴラン・ハイツ・ワイナリー」。
同ワイナリーのつくる高品質ワイン「ヤルデン」は高級レストランでも好んでオンリストされるワインだ。そのヤルデンがロゼのスパークリングをつくっている。
60カ月という長期間の瓶内熟成を経たことで、爽やかさとクリーム感のあるふくよかなアロマが立ち上る。泡立ちはきめ細かく、ロゼではあるがあまり色は濃くない。キリッとした辛口のため、合わせる料理を選ばない。
熟成感のある白カビチーズや、スモークサーモン、生ハム、豚肉料理などとの相性は最高。軽めのクリームを使ったデザートと合わせるなど、さまざまな楽しみ方ができそうだ。