サンクトガーレンは2015年11月19日、長期熟成が可能なビール「エル ディアブロ 2015」と「ウン アンヘル 2015」を発売する。“麦のワイン”とも呼ばれ、通常のビールよりも大量の麦芽を使って醸造することで長期間の熟成を可能にし、とろりとした濃厚な味わいと濃縮された香りを特徴としている。
ビールと言えば、長い熟成期間を必要とせず、出来上がりから比較的すぐに楽しめるもの。出来たてを飲むのを良しとし、鮮度を売りにした商品まであるほどだ。そんなビールの固定概念を覆すような、長期熟成が可能なビールが今年も発売される。神奈川県の地ビール屋・サンクトガーレンは、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日である2015年11月19日に、大麦のワイン「エル ディアブロ 2015」と小麦のワイン「ウン アンヘル 2015」を発売する。
“麦のワイン”とも呼ばれるこのビールは、イギリスが発祥のお酒だ。原料は麦芽・ホップ・酵母と通常のビールと変わらないものの、アルコール度数がワイン並みに高く、長期熟成ができる。通常のビールよりも大量の麦を使っているため、ややとろみのある舌触りと濃縮された香り、苦味が特徴だ。
従来は大麦麦芽を使ったバーレイワイン(Barley Wine)のみだったが、今年は小麦麦芽を使ったウィートワイン(Wheat Wine)も新たに登場。小麦麦芽を使う麦のワインは、1980年代にアメリカで成立したスタイルで、大麦麦芽を使ったものよりまろやかな味わいになる。苦味が得意でない人は「ウン アンヘル 2015」を、ホップの苦みを楽しみたい人は「エル ディアブロ 2015」を選ぶとよいだろう。
ボジョレー・ヌーヴォーと同時に解禁される2つの麦のワイン。都内のビアバーをはじめ、全国約20店舗で解禁イベントなども行われるという。ちなみに、麦のワインは5年程度の熟成が可能なため、今年発売される2種の賞味期限は2020年まで。しっかり熟成させて、東京五輪の開催と同時に開栓する……というのも、1つの楽しみ方かもしれない。
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