2016年10月

ヨーロッパ産のぶどう苗木から生み出された「純木ワイン RACO」4種を発売

純粋なヨーロッパ産のぶどう樹から収穫したぶどうを使った「純木ワイン」が発売される。CruXは2016年9月27日、チリのワイナリー「ヴィーニャ・ヴェンティスケーロ」が手掛ける「RACO(ラコ)」から、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランの2016年ヴィンテージを発売すると発表した。

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ヨーロッパでは、19世紀後半にぶどう樹の天敵であるブドウアブラムシが大流行し、各地で次々にぶどうの木が枯れてしまうという歴史があった。ぶどうの生産者は、この事態を何とか乗り越えるため、ヨーロッパの苗木をアメリカのぶどう台木に接ぎ木することで、ぶどうの生産を守った。そのため、純粋なヨーロッパ産の苗木がほとんど失われてしまったが、これ以前にフランスからチリに運ばれた苗木は虫害の影響を受けず、チリでは今もなお、純粋なヨーロッパ産のぶどう樹が生きているという。

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ワインの輸入販売を手掛けるCruXでは、純粋なヨーロッパ産の苗木にこだわって醸造したワインを「純木(じゅんぼく)ワイン」と名付け、その第1弾として「RACO(ラコ)」シリーズを提供している。同ワインは、ヨーロッパ産のぶどう樹からつくられたワインの純粋な味わいを保つため、酸化防止剤以外の添加物を使用せずに醸造された。環境保全を重視したワインづくりに取り組む「サステナブル」認証ワイナリーのヴィーニャ・ヴェンティスケーロが醸造を手掛け、自然な味わいを大切にしたブルゴーニュタイプのワインに仕上がっている。

発売は2016年11月16日からで、参考価格はいずれも700円(税別)となる。

<関連リンク>
ヨーロッパでは失われた“本当のワインの味わい” 「純木ワイン RACO(ラコ)」(全4種)11月16日新発売(参考小売価格¥700<税別>)

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。