ワインの醸造・熟成には気温や湿度が安定した地下空間を利用することが多いが、海底で醸造した珍しいワインがあるという。ワインの輸入・販売を行うVIVITは、世界で唯一、海底で醸造したワイン「エギアテギア Dena Dela」2種を発売する。1次発酵を地上で行い、特殊素材の発酵容器に詰めて、海底で2次発酵を行っている。販売開始は、2016年11月初旬を予定している。
エギアテギアは、2009年にフランスのバスク地方で設立された比較的新しいドメーヌだ。バスク語で「真実のアトリエ」を意味し、従来の常識にとらわれず、新しいアイディアでワインづくりを行おうと、その名を付けたという。
これまでも海底で瓶内熟成させたワインや日本酒は存在しているが、瓶詰めせず、特殊な樽ごと海底に沈めて発酵させるのは「エギアテギア Dena Dela」が世界初となる。15mほどの海底に醸造容器を沈め、2～8カ月かけて海中で醸造・熟成すると、海のミネラルを取り入れた個性的な味わいを生み出すという。今回VIVITでは、赤ワイン「エギアテギア Dena Dela rouge」と白ワイン「同 Dena Dela blanc」の2種を提供する。
スペイン産のグルナッシュを100％使用した「エギアテギア Dena Dela rouge」は、地上で醸造したワインと海底で2次発酵させたワインをブレンド。フルーティな香りと海の塩気やスパイス、引き締まったミネラル感を特徴としている。どんな料理とも相性が良く、食中酒としても楽しめる。
フランスのバスク地方で栽培したコロンバールとユニ・ブランを使った「エギアテギア Dena Dela blanc」は、海を思わせる爽やかな香りと力強いミネラル感を持つ。海の風味が感じられ、特に魚介料理との相性は抜群だという。
参考価格は、「エギアテギア Dena Dela rouge」が3300円、「同 Dena Dela blanc」が3140円（いずれも税別）。YNSトウキョー（ワインズ東京）などのネットショップや小売店で購入できる。
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