エノテカは2017年7月24日、2016年ヴィンテージの「ボルドー・プリムール」の販売を開始した。「シャトー・ラフィット・ロスチャイルド」(8万8560円)、「シャトー・ムートン・ロスシルド」(8万1000円)、「シャトー・マルゴー」(8万1000円)などのボルドー・ワインが約2年の樽熟成を経て味わえる。
プリムールとは、フランス語で「1番目の」「初めての」を意味する言葉で、ワインにおいては「新酒」やその先物取引を指すことが多い。ワインは通常、醸造や熟成などの過程を経て、ぶどうの収穫から数年後に販売するのが一般的だ。しかし、フランスのボルドー地方では、瓶詰めをする前の熟成期間にワインを購入できる独自のシステム――プリムールが行われているという。
エノテカでは今回、一般消費者向けに2016年の「ボルドー・プリムール」を発売。エノテカは日本におけるプリムールの草分け的存在で、毎年「ボルドー・プリムール」を扱っている。2016年は天候に恵まれ、質の良いぶどうが収穫できたため、特に赤ワインは、良質とされた2009年・2010年に匹敵する出来が予想されている。爽やかな果実味と奥深いタンニンがしっかり感じられる、バランスの良いワインに仕上がるという。
同社のプリムール専用サイトから購入が可能で、2018年春ごろまで販売を行う。樽熟成中のワインは、2年後の2019年春~秋に引き渡しとなる予定だ。