東海地方で初となるワイナリーレストラン「サンセットウォーカーヒル」が、2018年4月11日に愛知県常滑市でオープンした。農業を食品加工や販売までトータルで展開する“6次産業化”したスタイルのワイナリーレストランで、地元の食材を使った料理や自家栽培のぶどうを使ったワインなどを提供する。
産業分類で農業は、第1次産業に分類される。この第1次産業者が、第2次産業である“食品加工”、第3次産業である“流通・販売”に関わっていくことを“6次産業”と呼ぶ。ワインで例えるならば、ぶどうの生産が第1次産業、ワインへの加工が第2次産業、ワインの流通や販売が第3次産業となる。
サンセットウォーカーヒルのオーナーを務める馬場憲之氏は、常滑市で観光農園「オレゴンファーム」を運営している。旅行先のアメリカ・オレゴン州ポートランドで立ち寄ったワイナリーレストランで“農業”と“飲食業”が融合した農業の6次化を目の当たりにし、常滑でそうしたスタイルを実現しようと思い立ったという。
新たにオープンしたサンセットウォーカーヒルでは、オレゴンファームで収穫したイチゴやブルーベリー、常滑産の米粉を使ったピザ、知多牛のステーキなどが提供される。伊勢湾を望む立地で、その名の通り美しい夕日を眺めながら、地元の食材を存分に堪能できる。また、秋からは隣接する醸造所でワインづくりを開始し、同店で提供する予定だ。