ワインのデリバリーサービス「動くワインセラー」が、サービス内容と提供エリアを改訂して新サービスを開始する。東熱パネコンは2018年4月26日、飲食店向けのワインデリバリーサービスをリニューアルし、ワインセラー&デリバリーサービス「VinoDeli(ヴィノデリ)」を開始した。飲食店向けに専用のワインセラーを貸し出すほか、デリバリーでは最短15分でワインを配達する。
東熱パネコンは、主に建物の設備総合管理・エネルギー管理などを手掛ける。ワイン分野では、オーダーメイドのワイン熟成セラー「Terroir(テロワール)」やワインデリバリーサービスを展開してきた。
今回、ワインデリバリーサービスの動くワインセラーを刷新し、新サービスのVinoDeliとして再スタートする。VinoDeliでは、「VinoStock」と「VinoOnDemand」という2つのサービスを組み合わせることで、飲食店の在庫リスクを低減するという。
VinoStockは小型のワインセラーを貸し出すサービスで、頻繁にオーダーが入るワインを店内に常時ストックできる。セラー内の在庫状況は自動で検知され、ストックがなくなる前にボトルを補充しに来る。また、VinoOnDemandは、タブレットから注文すると最短15分でワインを配達するサービス。普段はあまり注文がないものの、記念日などで特別な注文が入った場合に対応できる。
サービスの提供地域は東京23区のみとなる。ワインセラーの収納本数は12本で、無料で貸し出される。ワインは売れた分のみを清算するため、在庫リスクの心配がない。同社は今後、利用状況のデータ分析を進めることで、ユーザーの好みに合ったワインを提供できるシステムを実現したいとしている。