ワインセラーの開発を手掛けるさくら製作所は2018年11月17日、ワインを適温に保つ保冷ケース「WINE SUIT(ワインスーツ)」を発売した。ウェットスーツ素材でつくられ、ケース内部にセットした蓄冷材により、2時間ほどワインを適温に保つことができる。
さくら製作所は、国内でワインセラーのトップシェアを持つ企業だ(同社調べ)。ワインの“液体温度”を一定に保つ技術を追求し、家庭用から業務用まで、さまざまなワインセラーを提供している。
今回同社は、セラーから取り出した後のワインの温度に着目。セラーから出したワインは、その瞬間から温度が変化していき、飲み頃の温度から外れてしまう。そのため、ボトルが空になるまでワインを適温に保ち、最後までおいしく味わうためのツールとして、WINE SUITを開発した。
ウェットスーツ素材のケース内部に、温度を一定に保つ水ベースの蓄冷材をセットすることで、ワインを2時間ほど一定の温度に保つことができる。シャンパンやスパークリングワインに適した8℃用、白ワイン、ミディアムボディの赤ワインに適した12℃用、フルボディの赤ワインに適した16℃用の3種類を用意している。
希望小売価格は各5000円で、全国の家電量販店などで販売する。同社では、年間2万個の販売を目指すとしている。