塩尻市観光協会は2020年5月29日、JR塩尻駅ホームで栽培しているメルローの誘引結束と芽欠き作業を実施した。市内のぶどう農家の指導のもと、JR職員と観光協会員、市民ボランティアが参加し、秋の収穫に向けて作業を行った。
JR塩尻駅は、日本で唯一、駅構内でぶどうを栽培している駅だ。長野県塩尻市は日本でも有数のぶどう産地として知られる。特に、中北部の桔梗ケ原は質の高いぶどうが収穫できるため、多くのワイナリーが集まっている。そんな塩尻市の名産品であるぶどうをPRするため、1988年よりJR塩尻駅のホーム上で、メルローとナイアガラを栽培している。
3、4番線ホーム上で栽培しているぶどうは、収穫されてワインになる。例年ボランティアとともに栽培作業を行っているが、今回の誘引結束・芽欠き作業は、今年初の作業になるという。風通しが良くなるよう、青々と茂っていた葉は適度に間引かれ、間から青空がのぞくようになった。メルローは小さな果実を実らせ、収穫の秋に向けて、着実に準備が進んでいるようだ。
ホーム上のぶどうの様子は、今後も公式SNSアカウントや公式サイトを通じて発信される。また、同年8月には、昨年収穫したメルローで醸造したワインが発売される予定だ。
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