カバ原産地呼称統制委員会は2021年5月25日、カバ(カヴァ)の上位ランク「カバ・デ・グアルダ・スペリオール」の生産を2025年までに全てオーガニックにすると発表した。これにより、オーガニック生産を推進し、オーガニックワインの成長を後押しする。
カバは、伝統的な製法でつくられる、スペインのスパークリングワインだ。シャンパンと同じように瓶内二次発酵でつくられており、きめ細かい泡を特徴とする。成熟した果実を使用し、補糖(ドサージュ)をほとんどしないため、その多くがぶどう本来の個性的な香りを持つ辛口のワインに仕上がる。
スペインの指定された原産地でつくられており、熟成期間によって「カバ・デ・グアルダ」(9カ月以上)とカバ・デ・グアルダ・スペリオール(18カ月以上)の2タイプに分けられる。ワインメーカーや生産者、カバ生産地域の自治州・省で構成されるカバ原産地呼称統制委員会では、そのうち上位ランクに当たるカバ・デ・グアルダ・スペリオールに対し、新たな生産規制を導入することを決定した。
この規制により、100%オーガニック、長期熟成、樹齢10年以上、1ha当たりのぶどう生産量を1万キロまでに制限、ボトルへの収穫年表示などといった厳しい基準を設け、品質基盤を強化するという。
世界で最も厳しい基準とされるこの規制により、オーガニックワインの成長を後押しするとともに、次世代の担い手や産地の保護につなげたいとしている。
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スペインのスパークリングワイン・カバ(CAVA)上位ランクのカバ・デ・グアルダ・スペリオールを2025年までに100%オーガニックにすることを発表