京浜急行電鉄は2021年7月1日、小網代観光振興活性化検討協議会の実施する「小網代湾海底ワイン熟成プロジェクト」の支援を本格的に開始すると発表した。
小網代湾海底ワイン熟成プロジェクトは、安定した水温や波の穏やかさから“天然のワインセラー”と呼ばれる小網代湾で、ワインを海底に沈めて熟成させる事業だ。2021年6月には、前年12月に沈下させ、半年間海底で熟成させた約400本が引き揚げられた。
また、同プロジェクトでは、ワインを沈める際に海水が入り込まないよう、小網代産のニホンミツバチから採れた蜜蝋でコーティングする作業を障がい者就労支援センターの就労者が実施。地元の特産品や人材を生かし、三浦半島の新たな観光資源の創出につなげる狙いを含んでいる。
今後、2021年12月に2000本を海底に沈めることを目標にプロジェクトを進め、将来的には小網代の新たな特産品として広く発信すると同時に、京急グループが掲げる「都市近郊リゾートみうらの創生」の実現に弾みをつけたいとしている。