明治学院大学は2021年8月4日、ワイン法の第一人者である、蛯原健介教授のインタビューを公開した。ワインの価値を守るため、ワイン法が世界でどのように展開されているのかなど、エピソードを交えつつ語られている。
明治学院大学は、日本で唯一、法学部でワイン法の授業を開講している。同学部グローバル法学科の蛯原教授は、ワイン法の研究・教育をはじめ、ワイン法のゼミを担当している。
もともとはフランス公法学が専門だったが、2005年の南フランス・モンペリエ大学での在外研究時に転機が訪れる。ラングドック地方のワイン生産地として知られるモンペリエは、当時、南半球や北米のワインが台頭したことで苦境に立たされていた。その理由を探ろうとEUのワイン政策に興味を持ったことが、ワイン法の研究に取り組むきっかけになったという。
インタビューでは、ワイン法の簡単な概要や日本固有の品種「甲州」のワインがどのようにヨーロッパへ輸出されるようになったかなど、印象的なエピソードとともに語られている。また、ワイナリー経営など具体的なプロジェクトを企画したり、ワイン輸入業者やぶどう栽培農家による特別授業、ワイナリーでのゼミ研修など、“現場でワイン法を学ぶ”ことをモットーにした授業内容を紹介している。
蛯原教授のインタビューは、明治学院大学のWebメディア「明学の理由。」で公開中だ。
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日本で唯一、ワイン法の授業を法学部で開講する明治学院大学がワイン法の第一人者、蛯原健介教授のインタビューを公開