LASTSHIPは2022年3月8日、日本ワイン専門のモール型ECプラットフォーム「わいんびと」の正式リリースを発表した。オンライン上での日本ワイン購入体験の場として、そして生産者とユーザーのコミュニケーションの場としてサービスを提供する。
「日本ワイン」とは、国内で収穫したぶどうを使用し、国内で製造したワインのこと。2018年に施行された「果実酒等の製法品質表示基準」により、その条件を満たしたワインはラベルに日本ワインと表示できるようになった。これを受けて、これまで多くの日本ワインが誕生しているが、国内のワイン市場における日本ワインの割合は5%程度と、その数はまだ少ない。
また、新型コロナウイルス感染症の影響で打撃を受けた生産者も少なくなく、日本ワインとの接点を広げ、つくり手も支援したいと開発したのが、「わいんびと」だ。“日本ワインを近くする。”をコンセプトにし、日本ワインを専門に取り扱う。
オンラインを活用した新たな購入体験の場と位置付けており、3つのユーザー体験にこだわっている。その1つが、生産者からの直送だ。生産者から直接取り寄せができるため、流通による負荷を抑え、ワイン本来の味わいを楽しめる。また、メッセージ機能で生産者とやりとりしたり、レビュー投稿により日本ワインの楽しさを共有できる。生産者に直接ワインの質問や相談を投げかけられるのも、国内でつくられた日本ワインならではの特徴といえるだろう。
2022年3月時点では、山梨県を中心に広島や岩手、鳥取、宮崎のワイナリー12社が登録されている。今後は既存の販路を補完しつつも、新たに誕生する新興ワイナリーの販路開拓支援も行っていく予定だ。