シチリアのワインメーカー・ドンナフガータは2023年2月9日、沿岸地域で回収されたプラスチックごみを原料とするワインクロージャ―「ノマコルク・オーシャンキャップ」を、同社のワイン「ダマリーノ(Damarino)」に採用したと発表した。
ノマコルク・オーシャンキャップは、ワイン用クロージャー・ソリューションのサプライヤーであるヴィンヴェンションズとのパートナーシップでつくられたワイン用クロージャーだ。海岸から約50km以内の内陸部に廃棄されているOBP(オーシャンバウンド・プラスチック)の中でも、回収の重要性が高い東南アジアのビーチや島々から回収したものを使用している。
OBPは、そのまま放置すると海へ流出して海洋プラスチックとなり、環境汚染リスクが高まる。「ダマリーノ」にノマコルク・オーシャンキャップを採用することで、1.15tのOBPのリサイクルが実現するという。
ドンナフガータでは、30年以上にわたり、持続可能性を意識したぶどう栽培やワインづくりを行ってきた。ノマコルク・オーシャンキャップの採用について同社は、「環境、特に海や海洋の保護に対する取り組みを後押ししてくれる」としている。
「ダマリーノ」の希望小売価格は3100円(税込)。ノマコルク・オーシャンキャップを採用したボトルは、同年4月より販売を開始する。