ヴィントナーズは2023年7月5日、日本人アーティストの井田幸昌氏がラベルを手掛けた「CVC 88」を発売した。スペインのワイナリー、シエラ・カンタブリアがつくる最上級のキュヴェで、希望小売価格は24万円(税別)となっている。
スペイン北東部のリオハ地区は、国内でも有数のワイン産地。長いワインづくりの歴史があり、質の良い赤ワインが生産されることで知られている。シエラ・カンタブリアはリオハを代表するワイナリーで、ロバート・パーカー氏が創刊したワイン評価誌『ワイン・アドヴォケイト(Wine Advocate)』において、スペインで初めて100点を獲得するなど高い評価を得ている。
「CVC 88」は、シエラ・カンタブリアの最高級のキュヴェに、井田幸昌氏が描いたラベルを採用した特別な1本。「CVC」は、スペイン語で“さまざまな収穫の組み合わせ”を意味しており、2007年と2010年、2012年の3つのヴィンテージをブレンドしている。フレンチオーク樽による熟成とブレンドから2年以上の瓶内熟成を経て、その奥深い味わいが生み出された。
ラベルを手掛けた井田幸昌氏は、マラガにある「ピカソ生誕地ミュージアム」において、アジア人で初めて個展を開催した気鋭のアーティストだ。“一期一会”をテーマに作品をつくり続けており、その作品に衝撃を受けたシエラ・カンタブリアのオーナー、ミゲル・エグレン氏が井田氏に父の肖像画を依頼。この絵をベースにラベルが作成された。