Kふぁーむは2023年8月18日、障がいのあるスタッフと共に育てたぶどうを使ったロゼワイン「Vin de Ollage 本宮ロゼ2022」を発売した。1400本の限定生産となっており、価格は2970円(税込)。ふくしま逢瀬ワイナリーが販売する。
福島県本宮市のKふぁーむでは、働く・学ぶ・食・農業などのキーワードを通して、障害や大人・子どもに関係なく、さまざまな人々が集まって共生事業を実践している。2015年には、東日本大震災でいったん中断したぶどう栽培を再スタート。農場スタッフと一緒に、精神に障害のある多様なスタッフたちが約1500本のメルローとシャルドネの樹を育て上げた。
今回発売した「Vin de Ollage 本宮ロゼ2022」は、1つ1つ手摘みで収穫したKふぁーむのぶどうをブレンド。テロワールを表現するために同時圧搾して仕込んだ後、約6カ月間、樽で熟成させた。赤いベリー系やかんきつ系の香りを特徴とする、1本線の通ったような凛としたロゼワインに仕上がっている。
エチケットデザインには、障害のあるメンバーの創作活動を支援するプロジェクト「unico」の作家・笹山勝実氏による「どうぞ」を採用。「どうぞ」という掛け声で筆を走らせる笹山氏の力強さとおおらかさが表れており、地元で育ったぶどうからつくられた「おらげ(わが家)のワイン」をイメージさせる「家」のモチーフが配されている。エチケットを見た人が、その家にいる自分を想像してほしいという願いが込められているという。
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