日本山ぶどうワイン協会は、2023年7月14~6日に実施した「第1回日本山ぶどうワインコンクール」の結果を発表した。日本各地から延べ103のワインが出品され、41のワインが入賞した。
「日本山ぶどうワインコンクール」は、世界でも初となる日本の山ぶどうに特化したワインコンクール。山ぶどうや山ぶどう系品種でつくられたワインのみを対象とし、赤ワイン部門や白ワイン部門など計8つの部門で審査が行われる。部門最高賞の濃紫賞や秋田県知事賞のほか、ゴールドに相当する紫賞、シルバー相当の空賞、ブロンズ相当の茜賞があり、厳正な審査の下、受賞ワインが決定した。
濃紫賞と秋田県知事賞を受賞したのは、大分県の久住ワイナリーが手掛けた「2020久住EBONY」だ。久住に自生する山ぶどうとメルローを交配させたオリジナル品種を使ってつくられており、黒に近い濃く深い色味を特徴とする。黒い果実の味わいやスパイスが感じられる野性味ある味わいで、酸味とうま味が感じられる辛口の赤ワインとなっている。
コンクール期間中の同年7月15日には、「日本山ぶどうワインフォーラム」が開催され、山ぶどうワインのこれからと楽しみ方や世界から見た山ぶどうワインのポジショニングとポテンシャルというテーマで講演が行われたほか、ワークショップも開催された。