アルザスワイン委員会は2024年7月26日、ピノ・ノワールを生産するテロワールとして、グラン・クリュ・フォルブルグがAOC(Appellation d’Origine Controlee、原産地管理呼称)アルザス・グラン・クリュに認定されたことを発表した。同月4日の政令により、同月7日のフランス共和国官報に掲載された。
グラン・クリュ・フォルブルグは、グラン・バロンとプティ・バロン・ダルザスの麓、海抜210〜300mに位置する。石灰岩と砂岩のテロワールで、73.61haは南もしくは南東向きの丘陵地帯に広がっている。同地のピノ・ノワールは、深みのある鮮やかな赤色で、赤や黒のベリーの香りがミネラルのノートと調和する。
熟成ポテンシャルのあるフルボディのワインが生み出され、粘土質の土壌からくる力強い味わいを特徴としている。石灰岩に由来する細やかで塩味のあるミネラル感と力強く繊細なタンニンを持ち、グラファイトやリコリスを思わせる香りが楽しめる。
アルザスのグラン・クリュでは、2022年にグラン・クリュ・キルシュベルグ・ド・バールとグラン・クリュ・ヘングストで初めてピノ・ノワールが認可されており、今回のグラン・クリュ・フォルブルグが3つ目となる。この認定により、グラン・クリュ・フォルブルグで生産されるピノ・ノワールの品質の高さが認められ、アルザスワインの生産地域における同品種の地位が高まった。
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3つ目のピノ・ノワールがAOCアルザス・グラン・クリュに認定