メルシャンは2024年9月1日、ドネーション企画「日本ワインの未来を応援しよう!」を開始した。日本ワインの原料となるぶどう産地の活動を支援するもので、同年11月8日まで全国で実施する。
同企画は、日本ワイン産業の発展に寄与するため、2018年からスタート。2023年は計72万8000円を支援している。7年目となる今年も「シャトー・メルシャン」「日本のあわ」など日本ワイン約50品を対象に、期間中の売り上げ1本につき10円を同社のワイナリーや自社管理畑・契約栽培畑のある、山梨県・長野県・福島県・秋田県の各機関へ贈呈する。
例えば山梨県では、日本固有品種の甲州をはじめとした醸造用ぶどうの生産振興の一環として、高品質・安定生産技術の確立、日本ワインの高付加価値化に向けた事業などに活用する。
長野県塩尻市では、産地の維持発展に貢献する人材を育成するとともに、日本ワインをけん引する人材を輩出する「塩尻ワイン大学」などを支援する。地酒や味噌、チーズなどの発酵文化が根付く同県上田市では、ワインと発酵をキーワードに市内外へのプロモーションに活用する。
福島県では、ぶどう畑のある街として誇りを持ってもらうため、シャルドネの代表的産地として知られる会津美里町を県内外へプロモーションしたり、生産者へのサポートに活用する。農家の高齢化が進む秋田県では、リースリングの代表的産地・横手市大森地区で、新たな醸造用ぶどう栽培の担い手を確保・育成するためなどに活用する予定だ。