エノテカは2024年9月7日、同社のプリムール専用サイトにて、「2023年ヴィンテージ の「ボルドー・プリムール」のクラブエノテカVISA会員限定優先販売を開始した。9月14日からは一般販売も開始され行っている。
“プリムール”とはフランス語で新酒を意味する言葉だが、ボルドーにおいては樽で熟成している最中のワインを先行販売する独自のシステムを意味している。高価なワインは熟成を経ることで値段が高くなる傾向があるが、約2年半後の本来の出荷時期よりも早い段階で購入することで、安い値段で手にすることができる。エノテカは1995年から、ボルドー・プリムールの一般消費者向け販売を行っている草分け的な存在だ。
2023年のボルドーは雨が多く気温が高かったこともあり、病気への対策などぶどうの健全な育成に不安材料があったものの、最終的には充十分に熟成熟。ワイナリーごとに天候に対する対策や判断が異なったことから、それぞれの特色が現れている。今回プリムールとして販売される2023年ヴィンテージは上質なタンニンが感じられる仕上がりで、気温がそれほど高くなかった地球温暖化の影響がそれほど大きくなかった90年代のヴィンテージをほうふつと彷彿させる洗練された味わいだ。
販売価格の一例は、「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」が9万3500円、「シャトー・ラフィット・ロスチャイルド」が11万円、「シャトー・マルゴー」が10万5600円、「シャトー・オー・ブリオン」が8万8000円(全て1本当たりの税込価格。価格は常に変動しているため、予告なく変更される場合がある)。