川島屋は2024年11月23日、千葉県八街市のSawa Wineと連携し、廃棄予定だったワインの澱(おり)を活用した「ワインブレッド」を開発したと発表した。地域の事業者と連携した価値共創の第1弾で、アップサイクル商品開発の取り組みでもある。
ワインの製造過程では、ぶどうの搾りかすや澱が必ず発生する。飼料や肥料などに利用されることもあるが、活用できなければ廃棄されてしまう。
千葉県でベーカリーの運営や米飯・乳製品の卸業を行う川島屋は、このワインの澱に着目し、澱を活用したパンを開発してきた。2022方2023年にテストマーケティングを実施し、2024年にレシピを刷新。ワインの澱とレーズン、カレンズを練り込み、もっちり・しっとりとした食感の「ワインブレッド」を完成させた。
澱は、ワインの風味を生かすため煮沸せずにそのまま使用。また、澱が持つ雑味がおいしく感じられるように使う分量を調節し、バランスよく仕上げている。
「ワインブレッド」は1個302円(税込)。川島屋が運営するベーカリー「マロンド」全店で販売している。
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廃棄予定の“ワインの澱”をアップサイクル「ワインブレッド」