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2017年もあとわずか。忘年会や仕事納めも終わり、年末年始はゆっくり過ごそう――といきたいところだ。しかし新しい年を迎える前に、大掃除を終わらせておきたいご家庭も多いと思う。
大掃除をしてキッチンを片付けていたら、かなり前に買った未開封のワインが出てきた――。こんなときに、見つけたワインを飲むべきか捨ててしまうべきか、どのように判断すればいいのだろうか。
ワインバザール編集部ではこれまでに、ワインの飲みごろや見極め方に関するコラム記事を掲載してきた。過去記事の中から、大掃除で見つけたワインの状態を判断するのに役立ちそうな記事をピックアップしてみた。
ワインの色・匂いからの見極め方
ワインを飲んでもいいかどうか。実際に、ワインの色や匂いを確認して判断するのが一番信頼できると思う。
ワインが「茶色く変色している」「気泡が発生している」という状態だったら要注意。匂いについても、「湿った段ボール」「絆創膏」「酢」などを思い出させる匂いがする、逆に匂いがまったくしない、といった状態なら処分してしまった方がいいだろう。
色や匂いなどからの判断の仕方については、こちらの記事で紹介している。
未開封ワインの見極め方
未開封のワインが飲めるかどうか。ワインには“飲みごろ”はあっても“賞味期限”はない。ものによっては何十年も熟成させた方がおいしくなるものまである。未開封のワインをいつ飲むべきか、判断に迷うところだ。
そんなときには、ワインに使われているぶどう品種とヴィンテージを確認して、“飲みごろ”を判断するのはどうだろうか。
こちらの記事で詳しく解説しているが、主なぶどう品種別の飲みごろは次のとおりだ。
[参考]このワイン、いつまでに飲めばいい? 赤か白か、ぶどう品種などによって違ってくるワインの“賞味期限”
赤ワイン
・ネッビオーロ 20年まで
・カベルネ・ソーヴィニヨン 10~20年まで
・サンジョヴェーゼ 7~17年まで
・メルロー 7~17年まで
・シラー 5~15年まで
・ピノ・ノワール 10年まで(ブルゴーニュ産のものはより長い)
辛口白ワイン
・シャルドネ 10年まで(ブルゴーニュ産はより長い)
・セミヨン 7年まで(ボルドー産はより長い)
・ソーヴィニヨン・ブラン 4年まで
・ミュスカデ 3年まで
・ピノ・グリ 3年まで
甘口白ワイン
・ドイツ産/アルザス産リースリング 15~25年まで
・フランス産ソーテルヌ 15~25年まで
開封済みワインの見極め方
クリスマスに忘年会、そして新年のごあいさつ、新年会と、この時期は何度もお酒を飲む機会がやってくる。
ワインの栓を開けたけれども1度には飲みきれず、ひとまず保存しておいてまた飲もうと考える人もいるだろう。
そうした開封してしまったワインは、どのくらい保つのだろうか。
詳しくはこちらの記事で取り上げたが、主なワインタイプ別の開封後の保存期間の目安は次のようになっている。
[参考]ワインは開封後の賞味期限は何日? 種類別に保存期間の目安をまとめてみた
スパークリングワイン
開封後:1~3日
※ スパークリングワイン用のストッパーを使用して、冷蔵庫で保存した場合
白ワイン(軽口、甘口)、ロゼ
開封後:5~7日
※ コルクを入れ直して冷蔵庫で保存した場合
白ワイン(重口)
開封後:3~5日
※コルクを入れ直して冷蔵庫で保存した場合
赤ワイン
開封後:3~5日
※コルクを入れ直して冷暗所で保存した場合
シェリーやポートなどの酒精強化ワイン
開封後:28日
※コルクを入れ直して冷暗所で保存した場合
ボックスワイン
開封後:2~3週間
※冷蔵庫で保存した場合
せっかく手に入れたあなたのワイン。こうした情報を参考にして、判断を間違えず、おいしく飲みきってもらえたら幸いだ。