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赤ワイン用ぶどう品種の“東の横綱”がカベルネ・ソーヴィニヨンだとしたら、“西の横綱”はやっぱりピノ・ノワールだろう。ピノ・ノワールの持つ高貴な香りと味わいが、昔から多くのワインファンを狂わせてきた。
それほどの魅力を携えたぶどうなのだが、理想的な栽培条件を得るのが難しく、ブルゴーニュ以外のピノ・ノワールは軽視される傾向にあった。だが近年、良質なクローン株が開発され、世界のあちこちでおいしいピノ・ノワールを栽培できるようになってきた。
冷涼な地域を好み、他の品種とブレンドされることなく単一品種で使われることがほとんどないピノ・ノワール。たまにはこんなピノ・ノワールを試してみてはいかがだろう？
ピノ・ノワールのスパークリングは妖艶な魅力たっぷり
パリゴ ブルゴーニュ ムスー ルージュ ブリュット
産地：フランス／ブルゴーニュ
特徴：こちらは名前のとおり、ブルゴーニュ産の赤のスパークリングワインだ。
100年にわたりブルゴーニュで発泡ワインをつくり続けるつくり手が、シャンパーニュと同じ手間のかかる製法でつくり上げた。
辛口のため、食前酒から料理に合わせやすい。赤ならではのマリアージュが楽しめる。
合わせたい料理：ローストビーフ、チキンの照り焼き、トマトパスタ
参考価格：2600円（税抜）
※写真はパリゴ クレマン・ド・ブルゴーニュ ブリュット ロゼ
カリフォルニアのピノはジューシーかつエレガントさが楽しめる
ラ・クレマ
産地：アメリカ／カリフォルニア
特徴：カリフォルニアでもピノ・ノワールの栽培は盛んだ。その中でも、「カリフォルニアのヴォーヌ・ロマネ」との異名を持つソノマ・コーストで天才醸造家がつくり上げた1本がこちらの「ラ・クレマ」だ。
黒果実のようなジューシーさと紅茶のような高貴な印象を受けるエレガントなワインだ。
合わせたい料理：ポークジンジャー、手羽先唐揚、ラムロースト
参考価格：3800円（税抜）
チリの名手が手掛けるプレミアムなピノ・ノワールは、ロバート・パーカー氏も絶賛
モンテス・アルファ ピノ・ノワール スペシャル・キュヴェ
産地：チリ／アコンカグアヴァレー
特徴：モンテス・アルファのピノ・ノワールは、スタンダードクラスのものも人気はあるが、こちらはさらに冷涼な区画から採れたぶどうだけを使用したスペシャル・キュヴェ。収穫量を抑え、新樽を多く使った贅沢なプレミアム・ワインだ。
雑味がなくクリーンな味わいにミネラル感があふれ、ブルゴーニュのトップ・キュヴェ・レベルのエレガントさを体現した。
ワイン評論家のロバート・パーカー氏が「長期熟成に耐え得る」と評価したおすすめキュヴェ。贈り物にもおすすめだ。
合わせたい料理：トマト系の料理
参考価格：4500円（税抜）
※写真はモンテス・アルファ ピノ・ノワール
この他にも、イタリアやドイツ、オーストラリアやニュージーランド、また日本の北海道などでも良質なピノ・ノワールが栽培されている。単一品種でつくると、地域ごとの個性も出やすいピノ・ノワールのワイン。ぜひそれぞれのおいしさを飲み比べてみてほしい。
