INDEX
2018年2月に帝国ホテルで開催された「NAGANO WINE FES in 東京」。同イベントに参加した長野県のワイナリーをいくつか紹介していきたい。
今回紹介するのは、トランプ大統領をもてなす夕食会でも提供された「ソラリス」を生んだマンズワイン小諸ワイナリー。キッコーマン食品が立ち上げた会社で、個性豊かな千曲川ワインバレーでも存在感のあるワイナリーだ。
3種類のソラリスを出品
マンズワイン小諸ワイナリーが出品したのは次の3点。すべて品切れになるほど、注目を集めていた。
ソラリス 信州シャルドネ トラディショネル・ブリュット2009(6500円/税別)
キッコーマン食品の吉岡直人氏に伺ったところ、今回出品した3本の中で最も人気があった1本。伝統的な瓶内二次発酵でつくられた辛口のスパークリングワインだ。
ソラリス 信州千曲川産メルロー2014(5000円/税別)
ソラリスシリーズの中心となる商品。千曲川流域に広がる小諸市と上田市周辺のメルロー種を使用。程よい樽熟成を経て、なめらかでバランスのよいワインに仕上げた。
ソラリス 信州カベルネ・ソーヴィニヨン2014(5000円/税別)
こちらもソラリスシリーズの中心となる商品。上田市塩田平産のカベルネ・ソーヴィニヨン種を使用し、程よいタンニンとしっかりとした骨格を持った味わい。
ソラリスを飲むために来場した人も
キッコーマン食品の吉岡氏によると、ブースに足を運んでくれた人の中には「ソラリスを飲むために来場した」という人も。あらためてソラリスの評価の高さを感じたそうだ。
また、「年々、長野県産ワインに興味のあるお客様が増えている」と実感できたと言う。
ワインバザールの読者に知ってほしいマンズワイン小諸ワイナリーやソラリスについて、吉岡氏は次のように語ってくれた。
小諸ワイナリーのある小諸市や、東山圃場のある上田市などがある長野県の東部は、ぶどうの生育時期の降水量が少なく、日照時間が十分で、昼夜の温度差が大きいなど、ワイン用ぶどうの生育には恵まれた気候条件を備えております。
「日本で、日本のぶどうから素晴らしいワインをつくりたい。そのワインをよりよい状態でお客様にお届けしたい」
この思いを形にしたのが「ソラリスシリーズ」のワインです。
日本の風土の中で、土地を選び、雨に挑み、栽培も醸造も、品質に徹してつくりました。マンズワインがつくるプレミアム日本ワイン「ソラリス」をどうぞご賞味ください。
2001年には品質主義宣言を発表し、ぶどう栽培からこだわっているマンズワイン。NAGANO WINE FES in 東京のチケット代は前売りで7000円と安くはなかったが、こだわってつくられたソラリスを3種類飲み比べできるのは、“お得だ”と感じられた。