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Wine Spectatorが1999年1月に発表した「Wines of the Century(20世紀を代表するワイン)」。20世紀にリリースされた数多くのワインの中から、厳選された12本のワインを1本ずつ紹介していく。
Wine Spectatorに選び抜かれた12本とは、一体どんなワインなのだろうか。第8回となる今回は、ビオンディ・サンティ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ リゼルヴァ 1955年を紹介していく。
「ビオンディ・サンティ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ リゼルヴァ 1955年」はどんなワイン?
バローロ、バルバレスコと並び、イタリアの3大赤ワインとして知られているブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。トスカーナ州シエナ県モンタルチーノでつくられる高級ワインで、サンジョヴェーゼ・グロッソ(=ブルネッロ)を100%使用する。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの名声の礎を築いたのは、フランコ・ビオンティ・サンティ氏(2013年死去)だ。他のワイナリーへの技術支援も惜しまず、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを国内外で評価されるブランドへと押し上げた。
ビオンディ・サンティ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ リゼルヴァは、標高300~500mのところにある、樹齢25年以上の樹から収穫されたぶどうを使用。当たり年にのみつくられるワインだ。スラヴォニア・オークの樽で36カ月間熟成させる。
フランコ・ビオンティ・サンティ氏によると1955年は、湿り気のある春と乾燥した夏に恵まれた年だったという。
開栓前は最低でも1週間は垂直に保管して澱を下におろしておき、飲む8時間前にコルクを抜くのが良いとのこと。
「ビオンディ・サンティ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ リゼルヴァ1955年」に対する評価
Wine Spectatorが「イタリア初の偉大なトスカニー産のワイン」と紹介するこのワイン。同誌は「40年以上経っても熟したフルーツの華やかさ、エレガントで滑らかなタンニンが感じられる」「タンニンと果実味、そして酸味のバランスがほぼ完ぺき」と評し、97ポイントをつけている。
フランコ・ビオンティ・サンティ氏も、100年以上の熟成に耐えることができるブルネッロ最高のワインだとしている。
「ビオンディ・サンティ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ リゼルヴァ 1955年」にまつわるエピソード
ビオンディ・サンティ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ リゼルヴァの当たり年として、Wine Spectator は1955年のほかに、1945年、1964年をあげている。
また、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは2006~2007年が当たり年。気になる人は飲んでみて、それよりも偉大とされるビオンティ・サンティ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァの1955年ヴィンテージに思いをはせてみてはいかがだろうか。