北海道・長野・岡山・山梨でつくられたぶどうを使う国産プレミアムワイン「グランポレール」12種類が集い、さらに勝沼ワイナリーと岡山ワイナリーから若手醸造家4名を迎えたイベント「グランポレール プレシャスサロン 七夕2018」が開催された。
これまで3回にわたって北海道・長野・山梨におけるグランポレールの取り組みを紹介してきた。最終回となる今回は、「岡山」ブースを担当していた原田英雄さんから伺ったお話をまとめていく。
「晴れの国」岡山でのワインづくり
豊かな水と緑に包まれた岡山県。「晴れの国」と呼ばれているように、全国で最も晴天の日が多く、たっぷりの太陽の光と瀬戸内海の温暖な気候に恵まれている。
グランポレールは岡山で、この気候に合ったぶどうを栽培している。例えばマスカット・ベーリーAは、岡山で栽培すると、甘い香りに加えて他の産地にはない柔らかな酸味と渋みが備わるという。
・グランポレール 岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア 2017
・グランポレール 岡山マスカットベーリーA 樽熟成 2016
・グランポレール 岡山マスカットベーリーA バレルセレクト 2015
当日行われた来場者による人気投票では、「岡山マスカットベーリーA バレルセレクト 2015」がグランポレール全12種類の中でも最も人気の1本となった。
原田さんが手掛けた「岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア 2017」
原田さんが醸造責任者を務めた1本が、「岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア 2017」だ。
マスカット・オブ・アレキサンドリアは、「ぶどうの女王」とも呼ばれる岡山を代表する高級ぶどう品種だ。香りにこだわって収穫時期や醸造方法を決めて、岡山マスカット・オブ・アレキサンドリアを「薫るブラン」に仕上げている。
原田さんは岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア 2017について、このように説明してくれた。
甘口のワインではありますが、香りの中にリラックス効果のある成分が含まれています。
「今日は1日頑張った!」という日におすすめしたいグランポレールです。1日の締めくくりにゆっくり飲んで、疲れを癒していただきたいと思います。
原田さんはこのワインを、デザートワインや食前酒として楽しんでほしいそうだ。
ワインづくりではチームワークに加えて、「ぶどうの声を聞いて、ぶどうのなりたい姿のワインづくりを心掛けています」と語ってくれた原田さん。話し掛けやすい雰囲気で、来場者がリラックスして話を聞ける語り口が印象的だった。