コラム

ヴィーニョ・ヴェルデの“緑のワイン”など、ポルトガル土着品種の魅力 ~WINE TOKYO 2019のおすすめワイン

   

2019年5月9日、グローバルの主催するワインと洋酒の試飲イベント「WINE TOKYO 2019」がTRC東京流通センター(東京都大田区)で開催された。
90社のワイン・洋酒メーカー、インポーターが参加し、会場には各国から集められたさまざまなワインがずらり。今回は、スペインやポルトガルワインを直輸入する「SUNSEIKO21」から、ポルトガルの土着品種を使ったおすすめワインを紹介する。

ヴィニヴェルデ(ポルトガル)

醸造家のジョゼ・オリヴェイラ氏が2008年に設立。新しいワイナリーだが、同氏が手掛けるヴィーニョ・ヴェルデのワインは国内外のコンクールで受賞するなど、高い評価を得ている。

アルト・リマ・ホワイト・ドライ

生産地:ポルトガル ヴィーニョ・ヴェルデ
品種:ロウレイロ、アリント、トラジャドゥラ
特徴:ヴィーニョ・ヴェルデは、緑がかった白ワインを多く産出するポルトガル北部のワイン産地だ。このワインは微発泡で、柑橘や花の香りが爽やかに香る。フレッシュで優しい口当たりは飲みやすく、シトラスやライムのような軽やかな酸味が心地いい。
参考価格:1300円

キンタ・ヴァレ・ダルディア(ポルトガル)

フォラル・デ・メダ・ホワイト

生産地:ポルトガル ドゥロ
品種:ヴィオジーニョ、ラビガト、ゴウヴェイオ
特徴:ドゥロの土着品種3種を、ほぼ同量ずつ使用した白ワイン。柑橘やトロピカルフルーツの香り、ジューシーでフレッシュな果実味が特徴。酸味の他に、ほんの少し苦味も感じられ、すっきりとスマートで飲みやすいワイン。
参考価格:1400円

モンテ・ダ・ラヴァスケイラ(ポルトガル)

1998年設立のワイナリー。ポルトガル国内の他、チリやオーストラリア、ニュージーランドでキャリアを重ねたペドロ・ペレイラ氏が醸造長を務める。

モンテ・ダ・ラヴァスケイラ・セレクション・ロゼ

生産地:ポルトガル アレンテージョ
品種:トウリガ・ナショナル、アラゴネス、シラー
特徴:モンテ・ダ・ラヴァスケイラの白は、2017年のサクラアワードで注目されたが、ロゼも秀逸。シラー(40%)、アラゴネス(40%)を主体にトウリガ・ナショナルも加え、色味は濃いめのピンク系。口に含むと、イチゴのような赤い果実味、程よいボリューム感と酸味がある。しなやかなタンニンもあり、前菜から軽めの肉料理まで広く合わせられそうなワインだ。
参考価格:1850円

モンテ・ダ・ラヴァスケイラ・レッド

生産地:ポルトガル アレンテージョ
品種:トウリガ・ナショナル、アラゴネス、シラー、アリカンテ・ブーシェ
特徴:ロゼと似たセパージュだが、シラーとアリカンテ・ブーシェを抑え、トウリガ・ナショナルとアラゴネスを35%ずつ使用している。ポルトガルらしく、凝縮感のあるワイン。果実感の他、チョコレートやスパイスのニュアンスが感じられ、口当たりは上品でタンニンも程よくある。重すぎず、飲みやすいミディアム・ボディ。肉はもちろん、熟成の進んだチーズにも相性抜群だ。
参考価格:1850円

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About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身