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世界最高峰のシャンパンを提供し続けているクリュッグ。毎年食材をひとつ選び、それを使用して、クリュッグ・グランド・キュヴェやクリュッグ・ロゼとマッチする料理を各国のシェフが考案するというイベントを2015年から続けている。
テーマとなる食材は、どこの国でも簡単に手に入れることができ、料理にバリエーションをもたらすことができるシンプルなものとされている。5年目を迎える今年(2019年)のテーマ食材は、「ペッパー」となった。
クリュッグ
クリュッグは、1843年、初代ヨーゼフ・クリュッグ氏によってフランスのシャンパーニュ地方に創設された。
クリュッグは、日当たりや傾斜など様々な条件でぶどう畑を細分化し、それぞれの区画が持つ個性を大切にしている。そのため、収穫したぶどうを区画ごとに熟成させてワインをつくっている。また、リザーブワインのコレクションを構築し、それらをブレンド(アッサンブラージュ)することで、気候に影響されることなく、常に品質の高い最高のシャンパンを産み出している。
ライブラリと呼ばれるリザーブワインを保存するセラーには、現在150種類のワインが保存されている。毎年、クリュッグ・グランド・キュヴェやクリュッグ・ロゼを醸造するにあたり、その年につくった約250種類のワインと、異なる年に醸造した150種類のリザーブワインのテイスティングを行い、最高の組み合わせでブレンドしている。ブレンド後のワインは、セラーでの数年間の熟成を経て、世に送り出される。
そして、「個々の区画を大切にする」という考えから、「単一の食材に光を当てる」というアイデアが生まれ、ひとつの食材をテーマに、世界各国のシェフたちに自社シャンパンとの最高のペアリングを提案してもらうというイベントに発展した。
ペッパーを深く知る旅
クリュッグは、「クリュッグアンバサダー」を務める世界各国のトップシェフを招き、クリュッグ・グランド・キュヴェやクリュッグ・ロゼとマッチする料理を考案してもらうイベントを、2015年から毎年開催している。
このイベントでは、テーマ食材がひとつ選ばれる。2015年はジャガイモ、2016年は卵、2017年はマッシュルーム、2018年は魚だった。今年(2019年)のテーマはペッパー(とうがらし)。その食材でただ料理をつくるだけでなく、食材に関係する土地、場所を訪れて、テーマ食材を深く知った上で料理を考案する。
今回、クリュッグの最高醸造責任者であるエリック・ルベル氏と、12か国から集まった13人のシェフたちは、ペッパー発祥の地であるメキシコを旅した。日本からは、SUGALABOの須賀洋介シェフとパティシエの成田一世氏が参加した。
メキシコのオアハカで一行は、地元のペッパー畑を見て回り、ペッパーをじかに味わうとともに、農家の人から多くの知識を得た。その後、オアハカ中心部に広がるアバストス市場を訪れた。
そして、ペッパーへの理解を深めたシェフたちは、クリュッグ・グランド・キュヴェや、クリュッグ・ロゼを引き立てる料理を創作。各国のシェフは、自国の食文化にちなんだ料理をつくるために、多種多様なとうがらしの中から最適なものを選んだ。様々な種類のとうがらしが、様々な方法で調理された結果、バラエティ豊かな料理が完成した。これらの料理レシピはKRUG BOOKという本に収められる。
エリック・ルベル氏は、今回の旅と料理について、「ここにいるすべてのシェフたちは偉大な芸術家です。貴重な専門性と才能を持ち合わせているからこそ、緻密で驚くほど豊かなレシピを生み出せるのです。今回の旅は、異なる大陸からきた芸術家たちとの間に料理という芸術と、クリュッグへの愛によって生まれた素晴らしい出会いをもたらしました」とコメントしている。
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