健康志向が高まる中で、ここ数年、注目されているのが腸内環境。腸内環境を整えることにより、免疫力の向上、アレルギーの軽減、美肌効果など、体質改善が期待できると言われている。そして、腸内環境を整える上で、重要な働きをしているのが乳酸菌だ。最近では、乳酸菌を手軽に摂取できる飲料やヨーグルトのほか、乳酸菌入りチョコレートなども発売されていて、乳酸菌に対する注目度が高いことがうかがえる。
サッポロビールが2020年2月に実施したアンケートでも、多くの人が乳酸菌を意識的に食生活に取り入れているということが明らかになった。
ワインにも健康効果を期待!?
サッポロビールによる「国内製造デイリーワインに関するアンケート」では、20歳以上の男女1万2512人を対象に、「国内製造デイリーワインに関する意識調査」と「健康・乳酸菌に関する調査」の2つが実施された。
国内製造デイリーワインに関する意識調査では、国内で製造されるデイリーワインの購入理由と同ワインで摂取できたらうれしい要素について尋ねた。
購入理由のトップは「手ごろな価格」(選択者比率52.7%)。次いで「品質」(同32.4%)、「味わい」(同30.4%)、「健康に良さそう」(同26.8%)という結果になった。このことから、嗜好品の趣が強いワインだが、健康効果を期待する声も2割近くあることが分かった。
摂取できたらうれしい要素は、トップが「ポリフェノール」(選択者比率74.6%)、次いで「鉄分」(同26.9%)、「乳酸菌」(同22.6%)だった。この結果は、後に示す「健康のために積極的に摂取するようにしている要素」とほぼ重なっている。つまり、ワインに対して、嗜好品というだけでなく、多少なりとも健康効果を期待していると言える。
積極的に摂取するようにしている要素は
健康・乳酸菌に関する調査では、健康のために普段から積極的に摂取するようにしている要素や乳酸菌を摂取する頻度、ヨーグルトおよび乳酸菌飲料以外の乳酸菌系食品を試したことがあるかについてアンケートを実施した。
健康のために普段から積極的に摂取するようにしている要素で最も多かったのは、「ポリフェノール」(選択者比率47.2%)で、「乳酸菌」(同44.8%)、「食物繊維」(同39.3%)が続いた。先に示した、国内製造デイリーワインで摂取できたらうれしい要素でも、ポリフェノールと乳酸菌はトップ3に入っている。このことから、ポリフェノールや乳酸菌を摂取することによって得られるとされる、アンチエイジング効果や抗酸化作用、免疫力向上、アレルギーの軽減などに多くの人が注目していることがうかがえる。
特に、ここ数年で大きな注目を浴びるようになった乳酸菌。その乳酸菌に対する意識の高さは、乳酸菌を摂取する頻度やヨーグルトおよび乳酸菌飲料以外の乳酸菌系食品を試したことがあるかについての調査からも明らかになっている。
乳酸菌を摂取する頻度では、「ほぼ毎日」と回答した人が最も多く、41.0%にも上った。そして、全体の約80%が1週間に1回以上乳酸菌を摂取していると回答した。さらに、ヨーグルトおよび乳酸菌飲料以外の乳酸菌系食品を試したことがあるかについては、全体の約70%が「試したことがある」と答えている。
サッポロビールが発売した乳酸菌入りワイン
今回の調査からも分かるように、ワインに対しても従来のポリフェノール効果だけでなく、さらなる健康効果が期待されている。そんな中、サッポロビールは、現在大きな注目を集めている乳酸菌に着目。ポリフェノールと乳酸菌が入った「ポリフェノールでおいしさアップの赤ワイン<乳酸菌プラス>」を発売した。2018年発売の「ポリフェノール/有機酸でおいしさアップのワイン」、2019年発売の「ポリフェノールでおいしさアップの薫る赤ワイン」に続くもので、健康志向の顧客のさらなる獲得を狙う。
2020年3月3日に発売された「ポリフェノールでおいしさアップの赤ワイン<乳酸菌プラス>」には、天然ポリフェノールが100ml当たり175mg、乳酸菌が100ml当たり1億個含まれている。これだけの乳酸菌を含むことで、味の厚みや複雑さが増し、ほのかな酸味とまろやかさのバランスが良いワインに仕上がっているという。
【関連リンク】
国内製造デイリーワインに関するアンケート調査結果