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カリフォルニアワイン協会(CWI)は2020年10月27日、インポーター30社と未輸入ワイナリー11社が参加する、プロ向けの試飲会「カリフォルニアワイン・グランドテイスティング2020」を東京會舘(東京都千代田区)で開催した。医師の医療アドバイスを受け、新型コロナウイルス感染症対策を万全に取った上での開催となった。
会場に集まった多数のワインの中から、注目のワインとその生産者を紹介する。
フロッグス・リープ
カエルが飛び跳ねるラベルが目を引くフロッグス・リープ(Frog’s Leap)は、ワインメーカーのジョン・ウィリアムス氏が、1981年にラリー・ターリー氏と設立したワイナリーだ。ウィリアムス氏は、ビオディナミやオーガニック、かんがいを使用しないドライファーミングの第一人者として知られている。
設立当初、ナパ・バレーのセント・ヘレナにあったワイナリーがカエルの養殖場跡地だったため、カエルがラベルに描かれることとなった。
1994年、ターリー氏とワイナリーを分けたウィリアムス氏は、フロッグス・リープの名と共に、セント・ヘレナよりも南に位置するラザフォードでワインづくりをスタート。しっかりと根を張った樹からできたぶどうを使い、伝統的なワイン・メイキング技術でつくられるワインには、土壌や気候が反映されている。
おすすめワイン
フロッグス・リープ カベルネ・ソーヴィニヨン エステート・グロウン 2016
フロッグス・リープの新しいフラッグシップワイン。ナパ・バレーの中心地にあるラザフォードで栽培されたぶどうを使用し、フレンチオークで20カ月熟成させている。創業時からの目標を体現した1本とのこと。
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン91%、カベルネ・フラン6%、メルロー3%
アルコール度数:13.8%
参考小売価格:1万1000円(税別)
フロッグス・リープ シャルドネ シェイル アンド ストーン 2018
生産者が、「シャルドネ品種の理想にかなり近いと思っている」とコメントしているワイン。カリフォルニアではシャルドネを樽熟成させて樽の香りをつけることが多いが、このワインはコンクリートタンクで熟成させており、品種やテロワールを味わい尽くせる1本となっている。
品種:シャルドネ100%
アルコール度数:13.1%
参考小売価格:5200円(税別)
フロッグス・リープ ジンファンデル ナパ・ヴァレー 2018
半分をアメリカンオーク、もう半分をコンクリートタンクで13カ月熟成させ、穏やかなアルコールでエレガントな深みを表現したワイン。
品種:ジンファンデル82%、プティ・シラー14%、カリニャン4%
アルコール度数:14.3%
参考小売価格:5700円(税別)