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ワインが好き、日常の食事に合わせてワインを飲みたい、という人は近年とても増えている。ただ、普段は使い慣れている食材でも、ワインに合わせるとなると、どんな料理がよいか迷ってしまうもの。
このシリーズでは、スーパーなどで買えるなじみの食材をワインに“寄せる”ためのレシピをご紹介。今回は、和洋中にアレンジできる「きのこ」をテーマに、白・ロゼ・赤ワインにペアリングできるレシピをまとめてみた。
さっぱり白ワインに合わせるレシピ 〜ソーヴィニヨン・ブラン、シャブリなど
きのこのマリネ
爽やか白ワインには、野菜マリネが定番。でも、きのこのマリネをつくったことがある人は少ないのではないだろうか。一方、ヨーロッパでは、きのこマリネは前菜に付け合わせにと、引っ張りだこの定番おかずだ。ちょっとしたコツで食感を残した絶妙な仕上がりにすることができるので、ぜひ火の入れ方に気を付けて試してみてほしい。
レシピでは酢となっているが、酸っぱさを和らげたい場合は、すし酢やりんご酢がおすすめ。ワインビネガーだとさっぱり爽やかに、バルサミコ酢だとコクのある仕上がりになる。おすすめは、冷蔵庫にあると何かと便利なホワイトバルサミコ。ワイン片手に箸が止まらないおいしさに仕上がる。
鶏肉としめじのレモンソテー
鶏肉としめじのソテーを、スライスしたレモンとレモンの搾り汁を使ってさっぱりと仕上げた一品。一口大にカットした鶏肉を使うことで、フライパンでも中まで火を通すことができる。バゲットを用意し、きのこと鶏肉のうま味たっぷりの肉汁までしっかり味わいたい。
ミュスカデやアリゴテなど酸のきれいなぶどう品種から、比較的しっかりした酸のシュナン・ブランまで、幅広い白ワインに合わせられる料理だ。
しっかり白ワインに合わせるレシピ 〜カリフォルニアのシャルドネなど
鶏肉ときのこのフリカッセ
こんがり焼き色をつけた鶏肉ときのこ、玉ねぎを白ワイン&クリームで煮込んだ、鶏肉ときのこのフリカッセ。一流シェフによるこのレシピは、日常的な食材しか使っていないのに、クリームシチューとは一線を画す、レストランのような味わいを実現できる。
厚みのあるクリーミーな質感と、バニラやバター、白桃などを感じさせるシャルドネが相性抜群。パンに合わせても、バターライスやコンキリエなどのパスタに合わせても、大変おいしくいただける。
ロゼワインに合わせるレシピ 〜プロヴァンスのロゼなど
きのこたっぷり中華風あんかけ豆腐
ロゼワインは、中華をはじめとするアジア料理によく合う。中でも、オイスターソースとの相性は抜群だ。
今回は、揚げ焼きした豆腐にきのこあんをかけるレシピをご紹介。基本的には和の調味料を使っているが、ごま油・オイスターソース・片栗粉で一気に中華らしさが出てくる。豆腐を焼き、きのこと野菜を炒め、合わせ調味料で調味して手軽に仕上げられる中華おかずだ。
また、ロゼワインの適度な酸が、口中の油をリセットしてくれるので、飽きずに食べ進められるのもうれしいところ。
軽めの赤ワインに合わせるレシピ 〜ピノ・ノワール、サンジョヴェーゼなど
きのこと玉ねぎの温玉リゾット風
きのこの滋味深さ、うま味の奥行きを存分に感じたいなら、こちらのレシピをどうぞ。簡単お手軽でありながら、きのことベーコンのうま味を引き出してご飯に吸わせてしまうという、何とも罪なレシピ。温玉に振りかけたチーズが立体的なアクセントとなり、赤ワインにマッチする。
寒い時期、パパッとつくれるお手軽ごはん。一皿+ワインで済ませたい時のために、ぜひ覚えておきたい。
やわらかトンテキのきのこソースがけ
赤ワインには、やはり肉料理。こちらの料理は、柔らかな豚ロースに香り高いきのこを合わせている。きのこの味わいをしっかり感じられるように、ソースの主役に抜擢するというのがナイスなアイディアだ。
ソースは中濃ソースとケチャップベースで、簡単に味が決まるのもありがたい。肉を焼いた後の肉汁が残るフライパンできのこソースをつくり、味わいに一体感を持たせるのがポイント。もちろん、このソースはビーフステーキにも合う。
重めの赤ワインに合わせるレシピ 〜シラー、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなど
きのこのデュクセルハンバーグ
エリンギ、舞茸、しめじをそれぞれみじん切りにしてタネに混ぜ込む、きのこのうま味たっぷりのハンバーグ。パン粉は使わず、シンプルに肉ときのこを味わえるフランス風ハンバーグだ。合い挽き肉を使うため、カベルネ・ソーヴィニヨンなど飲み応えのある味わいの赤ワインに合わせたい。